歴1年未満もサヤ抜きに徹し500万円を超える利益に!
2016.01.15
’14年のマウント・ゴックス事件でビットコインは終わった……などと思っている人も多いのでは? 実は今、暗号通貨のトレードで荒稼ぎしている人が増えている。その一攫千金術に迫った!
「暗号通貨のトレードを始めたのが今年1月末。11か月で500万円超の利益になっています」
そう話すのは23歳の大学生トレーダー・林宏樹氏だ。
「クラスの仲間と麻雀を打ってるとき、『リップル買わない?』って持ちかけられたんです。1XRP=1.2円で10万円分。自分で調べたら、そのときの1XRPの市場価格は0.3円。ボラれたんですね(笑)」
話を持ちかけた友人もIT社長に騙されていたそう。日本ではXRPを高値で買わせる輩が跋扈しているし、XRPの仕組みを利用して「日本発の仮想通貨」を大々的に売っているグループもある。くれぐれもご用心あれ。
「自分はもともと株をやっていたんです。ちょうどアベノミクスが始まった頃で、最初は上手くいきましたが、’13年5月の暴落のときにヤラレて。そのあとはFXや先物をやっていました。買わされたXRPはしばらく放置していたんですが、あるとき『XRPでトレードができるようになりました』みたいなメールがきて、軽い気持ちで始めたのが最初のきっかけです」
ちょうどXRPが3.7円へと暴騰していた時期。市価の6倍で掴まされたXRPでも利益確定できた。
「でも、4円手前で天井を付けてからは下がる一方。稼げそうになかったので、BTCも見てみました」
林氏はそこである発見をする。
「一番安い売り注文の少し下に買い注文が出てきて、一番高い買い注文の少し上に売り注文が出てきていたんです。その注文を誰かが食うと、また同じような位置に注文が出てくる。半ば自動的に出てくる、その買いと売りの差が数百円もあった。だから、この売り注文を買いで食って、買い注文に売りを当てるだけで、利幅が取れたんです」
誰がそんな発注を行っていたのか?
「多くのBTCの取引所では『ボット』が走っています。システムトレーダーや、取引所が売買を活性化させるために使っている自動売買プログラムです。多分、誰かがボットの設定を間違えたんだと思います。しばらくすると、先ほどの現象はなくなったので」
取引環境が整備されてきたとはいえ、取引所も利用者もまだ不慣れなマーケット。それだけに、裏ワザ的なトレードが暗号通貨では可能。実はXRPとBTCのアービトラージは林氏も行なっている。だが、もっとシンプルな方法もあるという。
「日本の取引所の間でもサヤを抜けます。サヤが開きやすいのは急騰、急落しているとき。10月末にBTCが急騰したときはcoincheckとQuoineの間で500円以上の価格差がありました。そんなときは速攻で、買って・売ってと取引するだけでサヤが抜けます。今は、世界中のBTCレートを一目でチェックできるトレードブロックというサイトでBTC/ドルの30分足を表示させておき、大きな値動きが出た瞬間だけトレードしています。大きく下げたときは、BTCBOXで空売りを仕掛けて、Quoinで信用買い。2つの取引所を比較すると、だいたいQuoinのほうが安く推移しているうえにレートの更新が早いので、これだけで高く売って安く買えるんです」
このとき、トレードブロックで「OKcoin」「Huobi」という中国の取引所の値動きをチェックしておくと、よりトレードの精度は増すとか。中国での値動きに追随して他の取引所の値が跳ねることがままあるためだ。低リスクで稼ぎたい人はお試しを!
「正直、これは言うのがもったいないんですけど……」と口ごもる林氏が教えてくれた究極アービトラージが現物と先物のサヤ抜き。ビットバンクトレードでは現物だけでなく、先物の取引もでき、現物と先物の間には1~3%程度のサヤがある。下の画像では4%もの開き。「先物と現物価格は期日に向けて収束する傾向にあるから高い先物を売って、安い現物を同数だけ買えば、ほぼリスクゼロで、その利ザヤが稼げるんです」(林氏)。期日までほったらかすことになるので、資金効率が下がる点だけ要注意!
【林宏樹氏】
慶応大学経済学部在学中。来年からは某大手金融グループへの就職が決まっている。「配属次第ですがビットコイン関連の事業を立ち上げられたらいいですね」
― ビットコインで一攫千金を狙え ―
歴1年未満もサヤ抜きに徹し500万円を超える利益に!
取引所間のシンプルなアービトラージも
超ローリスクな必勝法!現物と先物にもサヤあり!
ハッシュタグ