株式投資で勝つ秘訣は「手段を決めて目的地に行く」感覚
2016.01.10
’97年、メルマガ配信サービス「まぐまぐ」を創立後、ビジネスの酸いも甘いも知り尽くした大川弘一氏の手法は「一つの銘柄を徹底的に調べ尽くす」こと。企業の発表や経済ニュースだけでは見えてこない“企業の真の実力”を見極めることが、勝率を上げるための方策というわけだ。大川氏の考える調査力とはどういったものか。具体的に見ていこう。
株式投資で勝つということは、一定の法則や、特定の数値を方程式的に当てはめて魔法のようにポンッと答えが出るものではありません。視野が狭くなるということは、「手段を決めて目的地に行く」ということです。
下を向いて歩き続けるのではなく、駅があれば電車に乗り、お金があればタクシーに乗り、愛想があればヒッチハイクをする。一番初めに選んだ方法に固執したり誰かの後をついていくだけでは、効率的に到達することができません。
ときには、街を歩いたり、知人・友人と話していて発見することもたくさんあります。特に、これからなくなるお店、なくなる職業、なぜか残っているお店などはとても見つけやすい。視界からそれらを消し去って眺めると、「これから伸びるスタイル」が浮かび上がるように見えてきます。
また、8月頃に中国の政策による相場の乱高下が続いたことがありましたが、個別株を買うときにはこうした中央政府の「政策」を読んで買うのではなく、もう一つ上のトレンドに従って銘柄選定をするのも視野を広げることに繋がります。もう一つ上のトレンドとは次のような視点です。
◎中国の耐久消費財に対する欲望が落ち着きつつある。
◎中国の国内格差がヤバイので、外敵が必要になる。
◎先進国ではホワイトカラー向けの労働市場が縮小する。
◎日本では選挙対策として社会福祉の優先度が上がりそのコストを賄えない。
◎職能のマッチしない若者が義務教育工場から大量に生産される。
◎インドすごい。
などです。
― 勝率上げる投資の調査力 ―
ブームの一歩先まで視野を広げる必要があるのですね?
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