約1万円!激安Win10スマホは果たして買いか?

OneDriveがストレージの容量不足をカバー

 iOSではiCloud、AndroidではGoogleドライブが標準のクラウドストレージとして使われるように、Windows 10 MobileではマイクロソフトのOneDriveが標準のクラウドストレージとして採用されている。WordやExcelなどのオフィスアプリはOneDriveに保存されているファイルを表示・編集できるため、ファイルをダウンロード・アップロードする手間がかからない。
win10スマホ

Windows 10 MobileではOneDriveがファイル倉庫兼データバックアップ先として活躍する

 通信こそ必要になるもののスマホのストレージ容量を補う補助ストレージとして使える。また、PCのエクスプローラーから直接OneDriveにアクセスできるので、スマホ・PC間でファイルをやり取りするのにも役立つ。  このほか、端末のバックアップもOneDriveに保存されるが、バックアップに含まれるのはスタート画面のレイアウトやパスワードといった設定のみ。写真はバックアップの対象外となる。ただし、OneDriveアプリでカメラアップロード機能を有効にしておくと、写真がOneDriveに随時アップロードされるようになるので心配する必要はない。

数は少なめだが、必要最低限のアプリはある

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アプリの数はiOSやAndroidと比べると遙かに少ないようだが、これだけは外せないという必要最低限のアプリは網羅している印象だ

 アプリストアを開いてみると、FacebookやLINEなどお馴染みのアプリがズラリと並んでいる。パズドラやモンストといった人気ゲームこそないが、それ以外のアプリは意外と充実しており、ビジネスで利用する分には問題なさそうだ。OneDrive を介したPCとの連携も便利なので、仕事用端末にWin10スマホを選ぶのは悪くないだろう。  ただ、残念なことにGoogleカレンダーやGmailといったGoogle製のアプリが皆無。これらを利用している人はサードパーティ製のアプリを利用しなければならない。あるいは、マイクロソフトが提供しているOutlookメールやカレンダーサービスに乗り換えるのもひとつの手。これらのサービスは、Windows 10 Mobileに標準で付属しているアプリなので、すぐに利用できる。  激安端末ではその性能が生かしきれていないが、Windows 10 Mobile自体はなかなか優秀だ。Windows 10 Mobileを快適動作させられるハイスペック端末が増えてくれば、Win10スマホはiPhone、Androidスマホに並んで一定のシェアを獲得できるだろうというのが今回の結論だ。  ちなみに、ここしばらくで販売が予定されているWin10スマホなら「NuAns NEO」が一押し。3万9800円(税抜)と安価ながら、8コア、1.5GHz駆動の「Snapdragon 617」を搭載している。メインメモリは2GB、ストレージは16GB、5インチディスプレイに720×1280ピクセルの解像度とバランスのとれたスペックになっている。
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Continuumに対応したWin10スマホは、外部ディスプレイと接続するだけでPC感覚で利用できるようになる

 また、これからどんどん普及する予定のUSB Type-Cや11acといった規格に対応しているのもポイントだ。NuAns NEOは「Continuum」にも対応する可能性がある。Continuumとは外部ディスプレイとスマホを接続することで、PCと同じ感覚でスマホを使えるようにするWindows 10 Mobileの目玉機能。今のところ、Continuumに対応する端末は日本で発売されていないので要注目だ。  とはいえ、NuAns NEOもミドルレンジクラスのスマホである。Continuumにかろうじて対応できるかどうかというスペックなので、快適に動作するかは不明。メインで利用できるWin10スマホが欲しいなら、ハイスペック端末の登場まで様子見するべきだろう。<文・画像/中谷 仁> 【中谷 仁】 パソコンやスマートフォン、タブレットなどデジタル系雑誌・ムック本などを制作する編集プロダクション「株式会社ノーリ」の代表取締役。自ら編集・執筆をしており、年に数十冊の本の制作に携わっている。「Windows100%」や「iP!」、「Mr.PC」、「家電批評」、「ラジオライフ」など雑誌を中心に活躍中。
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