大きな薄型テレビは震度6の地震でどうなる?

転倒防止をしないと震度6弱で転倒・落下

【転倒防止対策なし】震度5弱相当ではテレビに大きな揺れは見られなかったが、震度5強相当では大きな揺れが見られ、震度6弱相当ではすべてのテレビが転倒し、テレビ台から落下。 【粘着マット】転倒防止用にテレビの下に置いてテレビ台とテレビを粘着させるマットを使用した場合、50V型を除き震度6強相当でも大きな揺れはなし。50V型も震度6弱相当までは大きな揺れは見られなかったが、震度6強相当で転倒はしなかったもののスタンドとテレビ本体をつなぐ部品が折損したものの落下はしなかった。 【テレビ台に固定】木ネジでテレビスタンドをテレビ台に固定した場合、震度5弱相当では大きな揺れは見られなかったものの、震度5強相当から震度6弱相当では大きな揺れが見られた。50V型は震度6弱相当で移動が見られたが後方への移動であり、危険性は小さいものと考えられた。震度6強相当では32V型は大きな揺れが見られたが移動や転倒はなかった。42V型はスタンドをテレビ台に固定していたネジが抜けたために転倒し落下した。50V型はスタンドの首振り機構の回転軸が折損し、テレビ本体が前方に落下した。 【壁に紐で固定】壁に紐で固定した場合、震度5強相当で大きな揺れや移動が見られ、震度6弱相当では42V型や50V型に後方への転倒や落下が見られたが、前方に落下する危険性は見られなかった。震度6強相当では32V型に移動が見られた。  意外なことに粘着マットがかなり優秀だという結果が出たが、いずれにしても転倒防止対策をしているのとしていないのでは一目瞭然。  大きな手間ではないので何らかの転倒防止対策は忘れないようにしたほうがよさそうだ。 参照:国民生活センター「薄型テレビの転倒防止対策の重要性」 <取材・文/HBO取材班>
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