「ポスト・アベノミクス」時代が始まっているのかもしれない

吉田 恒氏

吉田 恒氏

 アベノミクスの株高、円安は、「恐怖指数」VIX指数が20ポイント以下で基本的に低位安定し、世界的にリスクオフの株安、円高が広がらない局面のなかで続いてきました<資料参照>。  ところが、ここにきて「恐怖指数」は2011年以来となる20ポイントを大きく超えて急騰するようになってきました。2011年以前までのように、世界的にリスクオフの拡大が起こるようになったら、そのなかでもアベノミクスの株高、円安だけが続くことは可能でしょうか。以上のように考えたら、現在はかなり重大な岐路になると思います。 ⇒【資料】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=58604
VIX指数

<資料>

 もしも円高になったら、やはり株安にもなり、日本経済に対する印象はかなり変わってしまうかもしれません。「アベノミクスで変わったと思っていたところ、結局は何も変わっていなかった」として、景気の低迷、株安、金利低下となったら、結局「強い円」も長くは続かないのではないでしょうか。  そうであるなら、その後に訪れる円安は株安とセットで展開するのかもしれない。アベノミクスにおける「コントロールされた円安」と異なり、万一にも「ノー・コントロールの円安」となるようなら、いよいよ「円資産のリスク」が現実味を帯びてくる可能性があるのではないでしょうか。  そうであるなら、今ではなく、そのときこそが、外貨運用ビジネスが本当に重い使命を担うのではないでしょうか。(了) ◆9月のFXアカデミア関連の会場及びWEBセミナーのご案内 9月2日= 100万ドルナイト為替予想セミナー 9月16日= M2JFXアカデミア予測編第一部 9月26日= M2JFXアカデミア1Day http://www.m2j.co.jp/seminar/ 【吉田 恒氏】 1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。 2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。 著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など ●FXマーケットスクウェア http://www.m2j.co.jp/landing/fx_market_square/ ●ツイッター http://mobile.twitter.com/yoshida_hisashi ●FXの学校「アカデミア」 https://www.m2j.co.jp/mp/my_fxacademia/