【シーン別】最強のクレジットカードを検証

その種類は星の数ほどあるが、最もお得なクレジットカードはいったいどれなのか。調べてみようと雑誌やネットのクレカ特集を見ても、やたら文字が小さくていまいちよくわからない。そんな人のために、難解すぎるクレカ特集をぎゅっと凝縮。どこで頻繁に買い物をするかによって、選ぶべき一枚は変わる。最もお得にポイントを貯めるためのベストカードは、次のうちから選ぶべし!! <ネット通販>  ネット通販を利用する機会が多くなった今は、それだけクレカ決済のチャンスも増えている。とくにネット通販最大手Amazonとの相性は重要。
ジャックス リーダーズカード

ジャックス リーダーズカード

『ジャックス リーダーズカード』 年会費:初年度無料。2年目以降は年間50万円利用で無料 通常還元率:1.5% ポイント名:Readers ポイント 主な交換ポイント:なし

Amazonでの買い物はいつでも驚異の1.8%還元!

 Amazonでの買い物はデポジットとして、利用額の1.8%がキャッシュバックされるのが最大の特徴。年間50万円以上の利用がない場合は2500円の年会費がかかるが、クレカ決済をこの1枚に集約することで、Amazonヘビーユーザーなら年会費無料の基準はあっさりクリアできるはず。「通常還元率1.5%と優秀なので、Amazon以外での買い物でもバシバシ使える」(岩崎氏)。初年度は年会費無料で気軽に申込みもしやすい。 ●お得技/モール経由で+0.5%の高還元!!  ジャックス運営の「JACCSモール」を経由してAmazonで買い物すると、デポジットとして0.5%還元率が上乗せされる。「あわせて2.3%の還元率は業界最高水準。必ずセットで利用したい」(『Card Wave』編集長・岩崎純氏)。 ・JACCS モール http://www.jaccsmall.com/ <お買い物>  スーパーや百貨店系のカードは還元率よりも、会員特典に注目。毎月特定日に割引が受けられたり、ポイントを高還元の商品券と交換できる。
高島屋クレジット タカシマヤカード

高島屋クレジット タカシマヤカード

『高島屋クレジット タカシマヤカード』 年会費:初年度無料。2年目以降は2000円 通常還元率:0.5% ポイント名:タカシマヤポイント 主な交換ポイント:なし

高島屋なら8%の高還元 贈答品用に威力発揮の一枚

 通常の還元率は0.5%だが、高島屋での買い物は還元率8%になる。食料品など一部は残念ながら1%還元だが、高額なお中元・お歳暮などのギフト推奨品購入時にポイントを貯めやすい。「2000円分の商品券を入手するためには、還元率8%なら2万5000円分の買い物をすればいいことになる」(株式会社ポイ探代表・菊地崇仁氏)と、貯まったポイントをこまめに交換して消化しやすいのも特徴。公式オンラインストアでも還元率は8%と通販もお得だ。 ●お得技/楽天Edyとの合わせワザでポイントのW取りが可能 (1)タカシマヤカード提示 まずは会計時にタカシマヤカードを提示。これだけで商品券と交換できるタカシマヤポイントが貯まる。 (2)楽天Edyで支払い その後の決済は楽天Edyで済ませる。タカシマヤポイントは貯まったまま、楽天Edyの決済ポイントも二重で貯めることができる。 ※売り場によって非対応の場合あり <鉄道>  通勤や通学に使う定期券や切符の購入も、ポイント還元の対象となる。ビューサンクスポイント提携のカードなら、オートチャージも可能で利便性は高い。
ビューカード/ルミネ ルミネカード

ビューカード/ルミネ ルミネカード

『ビューカード/ルミネ ルミネカード』 年会費:初年度無料。2年目以降は953円 通常還元率:0.5% ポイント名:ビューサンクスポイント 主な交換ポイント:Suica

ルミネでの利用で10%の割引!定期券購入でもポイントが貯まる!

 Suica定期券一体型のクレジットカードなので、通勤用に選びやすい一枚。もちろん定期購入分もポイント還元の対象だ。最大の特徴はルミネでのカード利用でいつでも5%オフとなること。「年数回の割引率アップキャンペーンもあるので実質割引は10%以上になることも。通勤でJRを利用する人は駅と隣接するルミネの利便性が良く、相性もよい」(カード評論家岩田昭男氏)。オートチャージにも対応するのでSuica決済も利用しやすい。 ●お得技/高還元重視ならルミネ商品券を選択 ・ルミネ商品券に交換の場合 1ポイントあたり約3円(650ポイントで2000円分) ・電子マネーに交換の場合 1ポイントあたり約2.5円(400ポイントで1000円分)  貯まったビューサンクスポイントは、650ポイントで2000円分、1250ポイントで4000円分のルミネ商品券に交換できる。Suicaとの交換より0.7円程度還元率が高いのでオススメだ。ルミネ商品券はほぼ全売り場で利用でき、おつりも出るので使いやすい。 <飛行機>  上手く貯まれば無料で海外旅行を楽しめる航空マイル。ほかのポイントとの交換レートは基本的に低水準なので、クレカ次第で貯蓄効率は大きく変わる。
東京メトロ ANA To Me CARD PASMO JCB

東京メトロ ANA To Me CARD PASMO JCB

『東京メトロ ANA To Me CARD PASMO JCB』 年会費:初年度無料。2年目以降は2000円 通常還元率:0.5% ポイント名:Oki Dokiポイント、ANAマイル、メトロポイント 主な交換ポイント:Gポイント、nanaco、楽天スーパーポイント

ソラチカカードはメトロユーザーもマイルがどんどん貯まる

 東京メトロ乗車やPASMOのオートチャージではメトロポイント、通常の買い物ではOki Dokiポイント、航空券ではANAマイルが貯まる多機能クレカ。「ソラチカカード」の愛称で知られるこのカードの魅力は、メトロポイント→ANAマイルへの交換レートが高いこと。「メトロポイントの100ポイントをANAマイルの90マイルに交換できる。このレートはほかのマイル交換ルートより非常に高い」(岩田氏)。マイラー必携の一枚だ。 ●お得技/エクストリームカードとの併用で1.35%還元!
エクストリームカード

エクストリームカード

 Gポイント⇒メトロポイント⇒ANAマイル これで1.35%  このカードでメトロ会員に登録し、「エクストリームカード」で買い物をするとマイルはさらに貯めやすくなる。「エクストリームカードで貯めたポイントをGポイント→メトロポイント→ANAマイルの順に交換すると還元率は1.35%となるのでお得」(菊地氏)。 <家電量販店>  大手量販店の提携クレカの使い勝手の良さやポイントの貯まりやすさは、微妙に違いがある。提携クレカを基準に量販店を選ぶのも手だ。
ビューカード ビックカメラSuicaカード

ビューカード ビックカメラSuicaカード

『ビューカード ビックカメラSuicaカード』 年会費:初年度無料。2年目以降は477円(年1回の利用で無料) 通常還元率:1% ポイント名:ビックポイント。ビューサンクスポイント 主な交換ポイント:Suica

Suicaチャージでどんどんポイントが貯まる

 ビックカメラでクレカを利用すると、通常は8%となる還元率が現金払いと同じ10%還元になる定番カード。「JR東日本の切符や定期券購入、そしてSuicaチャージでも1.5%ポイント還元がある。定期機能こそないが、通勤・通学用の鉄道系カードとしても魅力は大きい」(岩崎氏)。ちなみにビックカメラ以外の利用でも、ビックポイントとビューサンクスポイントがそれぞれ0.5%貯まるので、常時1%還元となる。様々な場所でポイントを貯めやすい一枚だ。 ●お得技/少額商品はSuicaで高額商品はクレカ払いでお得  オートチャージ分にもポイント還元がある点がキモ。チャージ上限額は2万円のため、ビックカメラでの買い物は2万円以上ならクレカで決済。2万円未満の買い物の場合は、電子マネーをチャージして、Suicaで支払うのが最得だ。「どちらの場合でも10%のポイント付与は同じだが、Suicaを利用するとチャージ分1.5%がお得になる」(菊地氏)。買い物金額に応じて使い分けを。 <自動車>  ガソリン代がお得になるガソリンカードは、走行距離が長い人ほどメリットが大きい。頻繁に利用するガソリンスタンドがなければこの一枚がオススメだ。
ENEOSカード C

ENEOSカード C

『ENEOSカード C』 年会費:初年度無料。2年目以降は1250円 通常還元率:0.5% ポイント名:ポイントクラブ 主な交換ポイント:なし

普段使うGSがエネオスならこれガソリンを使うほど値引きUP

 カード利用金額に応じて、ガソリン代が大幅に割引されるカード。1か月間のカード利用額が7万円以上で7円/リットル割引。2~5万円未満でも4円/リットル割引となる。「年会費は1250円。月に1~2回満タンで給油する人なら、モトが取れる範囲」(岩崎氏)。レッカー車による移動や30分以内の路上修理が無料になるなど、ロードサービスも付帯する。自動車運転の機会が多い人ほど魅力は大きい。家族カードの利用額も合算されて値引き額が決まるのもポイントだ。 ●お得技/あまり使わないならTカード+高還元カード  給油頻度が少ないなら、ポイントカードの「ENEOS Tカード」がオススメ。「年会費無料で店頭価格から2円引/リットルとなり、Tポイントも貯まる。さらに、リクルートカードプラスなどの高還元率カードで支払うと、ENEOSカードで割り引かれる金額より高還元になる」(菊地氏)。車のライトユーザーはENEOS Tカードと高還元率カードの2枚利用が賢明な選択肢となる。無料なので気軽に持ちやすい。 【菊地崇仁氏】 ポイント交換案内サービス『ポイ探』代表。クレジットカードやポイントの豊富な知識を活かし、多数のメディアで活躍。 【岩崎 純氏】 カードビジネス総合情報誌『Card Wave』編集長。数多くの取材データをもとに、現状のクレジットカードについて精通。 【岩田昭男氏】 カード評論家。消費生活研究家。クレジットカード業界や電子マネーについて数多くの著作を持つ。All About「クレジットカード」ガイド。 ― 明日から使える![最強クレジットカード]実用ガイド ―