クレジットカードの還元ポイントを増やす最も効率的な方法とは?
2015.09.04
その種類は星の数ほどあるが、最もお得なクレジットカードはいったいどれなのか。調べてみようと雑誌やネットのクレカ特集を見ても、やたら文字が小さくていまいちよくわからない。そんな人のために、難解すぎるクレカ特集をぎゅっと凝縮。クレカの達人のアドバイスをもとに、「最強のクレジットカード」をここに認定する!
クレカ選びの前に、まずは基本的なことをいくつか押さえておこう。
まずは還元率について。そもそも還元率とは、クレカの利用額に応じて付与されるポイントのこと。たとえば100円使って1ポイントが付与されるなら、還元率は1%となる。
注意点は、クレカの種類によって貯まるポイントが異なることだ。
「複数枚クレカを持つと、それだけ保有ポイントの種類も増え、管理も難しくなります。大抵のポイントには1~2年の有効期限があり、交換単位も決められています。利用機会が少ないと、貯めたポイントを消化できないケースも珍しくありません」(『Card Wave』編集長・岩崎純氏)
つまり、価値が目減りしてしまうため、ポイントは交換せず、直接提携店で消化するのが基本だ。
また還元率は利用できる場所にも注目したい。
「たとえばタカシマヤカードは、通常の還元率は0.5%ですが、タカシマヤでの利用だと一気に8%までアップします。クレカ選びはどこで使っても同じ『通常の還元率』と、『特定の場所で使うと優遇がある還元率』を分けてチェックしておくのがコツです。通常の還元率が低くても、特定の場所やキャンペーン時にカードを利用する前提なら、優遇された還元率を理由に選ぶのもよいでしょう」(岩崎氏)
そのほか、最近耳にする「リボ払い専用クレカ」には注意しておきたい。
リボ払いとは、毎月の支払い額が一定になる支払い方法のこと。
「家計を管理しやすいという利点がある反面、返済総額を把握しづらい。クレカ初心者の方は要注意」(岩崎氏)以上を踏まえて、最低限覚えておきたいのが4大原則。クレカ選びに迷ったら、まずはこれらの原則を思い出してもらいたい。
少しでも多く還元ポイントを獲得したいなら、固定費をクレカ決済に変更しよう。とくに注目したいのはスマホ代と光熱費。いずれも毎月必ず発生する支払いなので、利用額は1か月だと万単位、1年間だと数十万円以上に膨らむことも珍しくない。還元率1%でも、年間数千円のポイント還元が見込めるので、忘れずに手続きしておこう。
さらに自治体によって異なるが、税金をクレカ払いできる市区町村も増えている。対象となる税目も住民税や自動車税、固定資産税など幅広い。自分の自治体が対応しているかチェックしてみよう。
【その1】持つのは1枚だけ
利用するカードを絞るほど、ポイントは集約できて貯まりやすくなる。逆に複数枚のカードを持つと、獲得したポイントは分散し、使いこなすのが難しい。ポイントは交換するにも最低単位の制限があるので、中途半端に貯めても、消化しきれないこともある。ポイントに応じてカードを使い分ける手間を省くためにも、メインカードを1枚選ぼう。
【その2】よく使うポイントを選ぶ
自分がよく買い物をするスポットが、何のポイントと紐付いているかを見極めることも重要。各カードの提携先のほか、とくに注意したいのが3大共通ポイント。TポイントはファミリーマートやYahoo!ショッピング、楽天スーパーポイントは昨年Rポイントカードの登場により、サークルKやプロントなどで利用可能に。Pontaはローソンなどと提携する。
【その3】還元率の目安は1%以上
以前は還元率0.5%というのは一般的だったが、今では1%以上が主流に。単純計算をすると、還元率が1%のクレジットカードで100万円分買い物をすると、1万円分の商品券との交換やポイントなどで還元される。クレカ利用額が多い人ほど、高還元の恩恵も大きい。なお通常還元率が0.5%でも、割引特典などがあればそれも考慮して選ぼう。
【その4】年会費は有料でもOK
年会費は「年に一度の利用で無料」というタイプもあれば、「2000円以上で無料」というふうに利用額に応じて無料となるカードもある。とくに1.2%以上の高還元カードは、年会費有料が一般的。利用額が少ないと元は取れないが、仮に還元率を1.2%とするなら、毎月8万円程度使えば、年会費がたとえ1万円しても、還元額のほうが高くなる。
【岩崎 純氏】
カードビジネス総合情報誌『Card Wave』編集長。数多くの取材データをもとに、現状のクレジットカードについて精通。
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