マニア必見!北朝鮮製タブレット端末から北朝鮮版バイアグラも並ぶ「宮塚コリア研究所付設資料室」が開室

北朝鮮製タブレット端末の外箱

 今年3月に山梨学院大学を定年退職した宮塚利雄元山梨学院大学教授が代表を務める「宮塚コリア研究所」(川崎市)が付設資料室を7月19日、甲府市に正式開室させる。同室は、4月に仮開室しており、同氏が在職中から収集した膨大な北朝鮮グッズを展示公開する。  宮塚氏は、北朝鮮グッズのコレクターとしても知られ、特に北朝鮮の庶民生活にかかわる日用品など庶民の暮らしぶりが分かるようなものを多く所有している。  資料室は、JR甲府駅から徒歩3分ほどの場所にあり、開室時間は、午前9時から午後3時頃まで休室日は不定期のため来室時には事前連絡をして欲しいと同室では呼びかけている。

北朝鮮製タブレットから軍帽、女性用下着まで

 どのような北朝鮮グッズが展示されているか覗いてみると、キーボードを装着してノートパソコンようにも使える北朝鮮製タブレット端末「アリラン」、「リョンフン」、「サムジェン」は、実際に起動もし、また分解された端末もあるので内部構造も見ることができる。  他の展示物を見てみると、北朝鮮の土産物や政治家をモデルにしたロシア人形「マトリョーシカ」。北朝鮮産の米やトウモロコシ、大豆、穀物の種、缶詰。湯のみや陶磁器。ブリキのバスや子ども向け玩具。千里馬像や凱旋門の模型。プロパガンダポスター。軍人が着用する軍帽。農業の催事で飾られるお面。絶版本も多い北朝鮮や韓国に関する書籍やVTR、CD、DVD。書籍には終戦直後の引き揚げ者の資料や脱北者の手記もある。冬用の軍帽や庶民の帽子。パーマをあてる機械。さらに宮塚コレクションの中でも珍しいものとして、女性用の下着や靴下、シャツ。未整理品の中には北朝鮮版のバイアグラや避妊具などの珍品もある。 ⇒【画像】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=49892  付設資料室は、広さ6畳ほどの1ルームであるが、今まで大学の研究室にあり見ることができなかった貴重な北朝鮮グッズの品々を見ることができる。  代表の宮塚氏は、「“北朝鮮の庶民の生活資料を紹介する”のが目的です。朝鮮半島の珍しい本や北朝鮮製のタバコや衣類などを展示しています。まだ整理途中ですので、一緒に整頓しながら楽しんでいただければと思います」と開室目的を話す。  なお、宮塚コリア研究所では7月11日に5回目となる講演会を都内(アットビジネスセンター池袋駅前別館805号・午後4時20分~)で予定しており、『金正日の料理人―間近で見た権力者の素顔』 (扶桑社)の著者であり、北朝鮮の内部事情に知る数少ない日本人でもある藤本健二氏がゲスト講演する。その他、宮塚代表、同所研究員も研究発表を行う。飛び込み参加もOKとのこと。 <取材・文/我妻伊都(Twitter ID:ito_wagatsuma> 宮塚コリア研究所付設資料室 400-0024 山梨県甲府市北口1丁目6-29 1F-3号 090-8878-5826(宮塚)