保険ショップに来る「保険を見直すべき人」4つのパターン

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 若い頃に勧められるがままに契約し、その後はなんとなく更新し続けている……。そんな人も少なくない生命保険。最近では、保険の見直しについてニーズが高まっており、市場にはさまざまな「保険ショップ」が急増している。  果たして、そうした保険ショップにはどのような「見直すべき」人が来るのだろうか?

パック型で何が入ってるか把握していない人

保険見直し本舗取締役営業本部長の渡辺浩崇氏

「特に多いのがいろいろな特約が詰め込まれていて、何にいくら払っているのか本人も理解していないケースです。独身なのに大型の死亡保障がついていたり、多くの特約がある保険と契約している人などは、現在加入の内容について、その必要性を今一度考えてみるといいでしょう。例えばそれほど大型の保障が必要ないと感じている方の見直しの場合などは、年齢が上がっていたとしても、大幅に保険料を抑える結果になることがあります」というのは、全国に直営204店舗を展開する保険ショップ「保険見直し本舗」取締役営業本部長の渡辺浩崇氏。

保障内容を誤解している人

「さらに意外と多いのが、掛け捨ての終身保険なのに、パンフレットに書かれている文言やキーワードを誤解して年金が出ると思っている方などは多いですね。『年金受取型』という言葉があって誤解が生まれるのかもしれませんが、あれは個人年金保険とは違うもので死亡時の保障が分割して支払われるということ。これを誤解している方が多いので、もう一度しっかり確認することが大切です」(同)

時代にマッチしていない保険をそのまま更新し続けている人

 また、保障内容が時代にマッチしていないまま更新しているような人も……。 「医療の進歩も日進月歩の今、先進医療と保険の保障内容がマッチングしていないこともある。一年前の”常識”すら古くなる時代なので、22歳の時に契約した保険がどれだけ古くなっているかおわかりだと思います。それに各社の競争や死亡率の低下により保険料率は年々下がっているので、そのままの保険料を払い続けている方は検討の余地があると思います」(同)

自分の保険は見直すけど「親の保険」には無関心な人

 さらに「親の保険」を見直すべき人はかなり多いという。 「30~40代にとっては、親の医療費の問題などはいずれ自分に回ってくるものなので、把握しておくべきなのにそれをしていない人も多い。親御さんの保険を見直そうと来店した方の中には、60歳を過ぎて大型の死亡保障があるものを継続するより最新の医療や介護などをカバーする保険に見直したことで、保険料の負担を軽減することができた例もあります」(同)  なるほど、心当たりがある場合は、改めて自分の契約内容を確認したほうがいいだろう。 「『有名な保険会社だから』、『知人がセールスマンだから』、『会社で入れば団体割引があったから』……。こうした理由で加入している場合、中身をよく理解していない人が多い。なんのために保険に入るのか、目的をしっかり考えて、自分に合った保険に加入することをお勧めします」(同) <取材・文/HBO取材班 撮影/菊竹規>