スマホの7GB制限を回避するWi-Fi活用ワザ

wifi01 出先でスマホやタブレットでデータ通信をしている最中、突如、通信速度が遅くなった経験はないだろうか? 意外に知らない人も多いのようだが、ドコモやソフトバンク、auなどの通信キャリアは、通信量がひと月7GBを超過すると速度制限がかかり、送受信速度は最大128kbpsに抑えられる。実は、このことが原因で、通信速度が遅くなっていることが多い。そして、一度この状態になってしまうと、来月までその速度で我慢するか、数千円の追加料金をわざわざ支払い、制限を解除するしかなくなるのだ。  しかし、そんな煩わしい制度も、「Wi-Fiスポット」をうまく活用すれば回避できる。

「Wi-Fiスポット」利用分は7GBまでの通信量に加算されない

 そもそもWi-Fiスポットというのは、駅や店舗などの施設でWi-Fi環境が整っている場所を指す。そのスポット内であればスマホやタブレットでネットが利用でき、またWi-Fi通信のため7GBまでの通信量には加算されず、速度制限を回避できるというわけだ。  そんな便利なWi-Fiスポットだが、おもに、各キャリアが提供するサービス、「フレッツスポット」など通信企業等が提供するサービス、「スターバックス」などの店舗のサービスと、3つに大別される。  まず、最初に利用したいのが、自分が契約しているキャリア提供のWi-Fiスポット。というのも、契約プランによっては無料で利用できる場合があり、またスポット数も充実しているからだ。契約プランで、無料になっていない場合は、すぐに契約の変更をすることをオススメする。

ドコモ、ソフトバンク、auが提供するWi-Fiスポットサービスの概要

 NTTやソフトバンク、auの主要3キャリアは現在、Wi-Fiスポットのサービスを提供している。NTTは「docomo Wi-Fi」、auは「au Wi-Fi SPOT」、ソフトバンクは「ソフトバンクWi-Fiスポット」というサービス名だ。それぞれ全国各地の飲食店やコンビニを筆頭に、駅や空港などの公共施設、デパートやテナントビルなどの商業施設と、あらゆる場所にこのWi-Fiスポットが設置されている。Wi-Fiスポットが備わっている施設には、各キャリアのステッカーが貼られているのでそれを目印にすればいい。 ⇒【画像】はこちら http://hbol.jp/?attachment_id=44013  Wi-Fiスポットの利用料金は各キャリアとも毎月発生するが、スマホやタブレットの契約プランによっては無料となる場合がある。  また気になるセキュリティだが、各キャリアごとに複数のSSIDが用意されており、それぞれ施される暗号化も異なる。しかし、なかには暗号化されていないSSIDもあるので、それは避けるべきだろう。下にそれらをまとめた各キャリアのWi-Fiスポット比較表を用意したので、チェックしてほしい。 ⇒【資料】はこちら http://hbol.jp/?attachment_id=44016
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各キャリアとも、契約コースによっては無料となる場合がある。またSSID項目に「暗号化なし」と書かれたものは、セキュリティが整っていないので要注意

ドコモとソフトバンクはすぐさま利用可能!auのみ初回設定が必要

 キャリア提供のWi-Fiスポットの利用についてだが、「docomo Wi-Fi」と「ソフトバンクWi-Fiスポット」は、従来のWi-Fi接続手順となんら変わりない。端末の設定画面でWi-Fiをオンにし、各キャリアのSSIDと指定されたセキュリティキーを選択・入力するだけだ。ただ「au Wi-Fi SPOT」に限り、初回の設定が必要となる。下記の手順を参考にしてほしい。 ⇒【資料】はこちら http://hbol.jp/?attachment_id=44017

キャリアのWi-Fiスポットがない場合は、無料のWi-Fiスポットでカバー

 キャリア提供のWi-Fiスポットはエリア・数とも充実しているが、場所によっては見つからないこともある。そんな時に利用したいのが、店舗が提供している無料Wi-Fiスポットの利用だ。「スターバックス」などの飲食店や、「セブンイレブン」「ローソン」などのコンビニ、加えて各地の駅や空港などと、無料でWi-Fiを貸し出している施設はじつは多い。  「フレッツスポット」などの有料Wi-Fiスポットやモバイルルータの活用もいいが、無料に勝るものはない。登録手続きは必要だが、利用しない手はないだろう。 ⇒【画像】はこちら http://hbol.jp/?attachment_id=44019
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全国各地で無料利用できるWi-Fiスポットの一覧。事前登録や専用アプリなどで、無料でWi-Fiが利用できる

 いかがだったろうか? 近年、Wi-Fiスポットはどんどん増えており、利便性が向上している。通信量がオーバーしたからと、追加料金を払ったり、契約内容を変更するのは、あまりにバカバカしい。タダで利用できるWi-Fiスポットを積極的に利用して、快適なデータ通信環境を築いてほしい。 <文・図版/恒川 義春> 【恒川 義春】 パソコンやインターネット、スマートフォンやガジェットなどのデジタル関連を中心に、ゴシップやギャンブルカテゴリなどの情報もお届けする、編集兼ライター。大阪在住ゆえ、関西ならではのトレンドも追う。