利下げは「最後」なら買い、「中途」は売り?

吉田 恒氏

吉田 恒氏

 中国人民銀行(中央銀行)は同国経済への支援を強化するため、11日から政策金利を引き下げることを決定した。ではこれで、中国の株は一段高に向かい、世界の株も上昇するのだろうか。  経験的には利下げは、「最後」でない限り株安要因だ。中国ではなく、米株、NYダウでの検証になるが、中期的な株高への転換は「最後の利下げ」前後で起こってきた<資料参照>。別な言い方をすると、「最後」でない限り、利下げでも結果的に株は続落となってきたわけだ。 ※<資料>はコチラ⇒http://hbol.jp/?attachment_id=39600
利下げは「最後」なら買い、「中途」は売り?

<資料>

 これを参考にすると、今回の中国の利下げも、結果的に株高、株安どちらへ影響するかは、まだ「中途」か、それとも「最後」かが重要だろう。それこそ、後から振り返らなければわからないものではある。  ただ一般的には、利下げは直感的に株高と受け止めるだろう。それは、「最後の利下げ」なら正しい判断だが、「最後」でなければ「ダマシ」になる可能性もありそうだ。(了) ◆5月のFXアカデミア関連の会場及びWEBセミナーのご案内 5月13日=M2JFXアカデミア予測編第1部 5月15日=WEBセミナー「マーケット先読みLive!」 5月23日=M2JFXアカデミア1Day 5月29日=WEBセミナー「マーケットリサーチ・レーダー」 http://www.m2j.co.jp/seminar/ 【吉田 恒氏】 1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。 2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。 著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など ●FXマーケットスクウェア http://www.m2j.co.jp/landing/fx_market_square/ ●ツイッター http://mobile.twitter.com/yoshida_hisashi ●FXの学校「アカデミア」 https://www.m2j.co.jp/mp/my_fxacademia/