ノートPCは不要!格安タブレットが仕事を変える
ノートPCといえばかつては何十万円もする高級品。しかし、仕事で必須だからと、数年おきに泣く泣く購入していた人も少なくないはずだ。ところが、今ではWindowsを搭載したタブレットが増え、3万円未満の格安製品まで登場している。そして、これら格安タブレットはノートPCの代わりに仕事で十二分に活躍してくれるのだ。
ただし、安いだけあってノートPCに及ばない点も多い。とくにスペック面はノートPCと大きな差がある。とはいえ、それは各種サービスやソフト、周辺機器をうまく使うことで補えるのだ。そこで、今回は格安Windowsタブレットを仕事で役立てる方法を紹介する。3万円で仕事をもっと快適にしてしまおう。
ノートPCと違ってタブレットにはキーボードやタッチパッドが存在せず、文字入力やファイル操作がしにくいという弱点がある。したがって、キーボードとマウスは必須だ。とくにBluetooth接続タイプなら、ケーブルがないので持ち運びがしやすく、USBポートも専有されないためオススメ。なお、Bluetoothキーボードの中にはタブレットスタンドとして使えるものも存在する。タブレットをノートPCのように置けるため、使い勝手は最高だ。
また、タブレットに手書きメモを書き込んだり、タッチ操作するのに便利なスタイラスペン(デジタイザペン)も用意しておきたい。最近はスタイラスペンを標準搭載したタブレットも増えているので、そのような製品を選択するのも良いだろう。
これら3製品をそろえておけば、タブレットとはいえ操作性はノートPCと同等かそれ以上になる。
ほとんどのWindowsタブレットはUSBポートを備えているが、その数は1つか2つと少ない。また、電力に余裕がないため、USBメモリやUSBマウスは利用できるのに、ポータブルHDDやDVDドライブは認識しないということがあるのだ。ACアダプタ付属の製品なら、それを接続することで認識させられるが、そのようなものは希少。仕事でDVDを利用する人にはこれは致命的な問題だろう。
だが、そんな問題もセルフパワーのUSBハブがあれば解決する。これを接続すると、USB機器を使用するのに必要な電力を付属のACアダプターを使って補える上、タブレットのUSBポートまで増やせる。これで、消費電力の大きいUSB機器を同時にいくつも接続できるようになる。ポータブルHDDやDVDドライブをタブレットで利用するなら必須になるので必ず用意しておこう。
格安タブレット最大の問題点が記憶容量だ。ほとんどの製品が32~64GB程度しか容量がないため、OSやMS Officeなどビジネスに必須のソフトをインストールすると容量がいっぱいになってしまう。そこで、役立つのがWin8.1から標準機能となった「OneDrive」だ。これは15GBまでのファイルを無料でクラウド上に保存しておけるストレージサービス。ここにファイルを保存し、必要なファイルだけを適宜ダウンロードして使うよう設定すれば、容量不足は即座に解消。もし、OneDriveの容量も不足しそうなら、月額190円で100GBに増やすこともできる。
ただし、オフライン環境下ではOneDriveに保存してあるファイルを開けないため、外出先で利用する可能性があるファイルは、あらかじめタブレットかUSBメモリなどの外部ストレージに保存しておこう。
⇒【画像】はこちら http://hbol.jp/?attachment_id=39483
いかがだろうか。毎日重いノートPCを持ち歩いている方も、この機会タブレットに乗り換えてみてはいかがだろうか?
<文・画像/中谷 仁>
【中谷 仁】
パソコンやスマートフォン、タブレットなどデジタル系雑誌・ムック本などを制作する編集プロダクション「株式会社ノーリ」の代表取締役。自ら編集・執筆をしており、年に数十冊の本の制作に携わっている。「Windows100%」や「iP!」、「Mr.PC」、「家電批評」、「ラジオライフ」など雑誌を中心に活躍中。
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