訪日外国人急増で宿不足。解決方法は「ラブホテル」?

観光客 東京オリンピックに向けて盛り上がりを見せる一方で、 外国人が泊まる宿の不足が懸念されている。大会期間中は800万~1000万人ほどの観光客が見込まれているが、この需要に対して現在のホテル業界の空室だけでは足りなくなる可能性も出てきているのだ。  そんななか、海外旅行者たちから密かに人気を得ているのが、元ラブホテルの特徴を活用した「カオサンワールド浅草 旅館&ホステル」。利用者のおよそ90%が海外旅行者で占められ、バックパッカー向けのドミトリーで2200円から宿泊できる。  その安さも魅力だが、元ラブホを生かしたパネルディスプレイが残っていたり、室内には日本庭園風の中庭や浮世絵チックなイラストなど外国人が思い描く“ザ・日本”風なテイストも大ウケなのだとか。海外ではモーテルなどベッドとシャワールームだけの簡易宿泊施設が主流なので、日本のようなSMチックな内装や船の形をしたラブホなどはまず見当たらない。世界からはクールジャパンとしても浸透しており、過去にはシカゴ現代美術館では日本のラブホテルだけを撮影した写真展も開かれるなど、観光スポットとしても注目されているという。  そんなブームの影響か、最近都内近郊のラブホテルでは、「小学生以下は3名まで無料」「ファミリー割引」などのサービスも続々登場。「毎回家族(4人)でラブホテルを利用している」というカナダ人の旅行者いわく、「普通のホテルより、アミューズメント感に溢れていて来るたびに新鮮な驚きがある」のだという。  また、ラブホテルがニーズを読んで進化を遂げる一方で、誰でも自宅を民宿にできる宿泊マッチングサイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」も話題を集めている。これは、サイト上で宿主と利用者の互いが合意すると予約が成立する仕組み。既に世界192か国・3万4000都市に広がっており、東京だけでも1000軒以上が登録されている。ただ、旅の新しいスタイルとして人気を博しているが、現段階では旅館業法に抵触する可能性もあるなどグレーな部分もまだまだ多い。  政府は空き部屋を宿泊施設に転用できる「民泊特区」なども掲げているが、ニーズの変化と宿不足を逆手に取った新ビジネスは、今後さらに過熱していくことだろう。<取材・文/HBO取材班>