ビジネスにも使える! いまさら聞けないLINE徹底活用術

 電話やメールなどに代わるコミュニケーションツールとして、一大インフラとなりつつあるLINE。2014年12月に行われたニールセンの調査によると、スマートフォンでのLINE利用者数は国内で3407万人にも及ぶ。最近ではメッセージ送受信だけに留まらず、ビジネスで活用できる周辺機能――「決済」や「代行」といった、ビジネスで本格的に使える機能を組み込んでいる。
ビジネスマン

写真はイメージです。

 まずは「決済」。2014年12月に実装した「LINE Pay」は、LINEでの決済や口座番号を知らない相手への送金を可能にした。「割り勘機能」に至っては支払い額を計算できるだけでなく、トーク上に個別に送金依頼ができる。あのわずらわしいやりとりいらずで、小銭でサイフをパンパンにせずに済む。専用アプリをインストールする必要がなく、LINE上でやり取りが完結するのも不要な手間が省けていい。  中国のメッセージアプリ「We Chat(微信)」にも類似のサービスはある。米Facebookもメッセンジャーに送金機能を追加する計画をしている。だが、こうした機能はお互いのスマホに同じアプリが入っていてこそ成立する。もはやインフラとも言える普及率のLINEだからこそ「使える」サービスと言っても過言ではない。 「LINE TAXI」もLINEアプリ内で利用できるタクシー配車サービスだ。LINE上で「LINE TAXI」を起動させると、現在の位置と待ち時間が一目瞭然。「指定する」という箇所をクリックすると配車ページへと移り、依頼を完了できるようになっている。支払いは、「LINE Pay」でのキャッシュレス決済。支払いにかかる手数が減れば、忘れ物リスクも少なくなる。取引先との雑談のネタやスマートな送迎にも使いやすい。  有名レストランとコラボレーションしたアプリ「LINE WOW」は、「おざき」の会席弁当(税込10,000円)や「小熊飯店」のフカヒレ姿煮込み丼(税込9,900円)といったプレミアムランチの配達を事前予約制で行う。取引先との打ち合わせや、重要な会議の仕出しなどに利用できそうだ。  さらに2015年3月、「LINE WOW」内で「今すぐ配達」と「おねがいWOW」というサービスがスタートした。「今すぐ配達」では、「ラ ブティック ドゥ ジョエル ロブション」のスイーツをはじめとする人気店のテイクアウトメニューを電話注文することができる。会話の小ネタとしても、急なVIPの来社などにもってこいのサービスだ。  そして何よりビジネスマンが注目すべきは「おねがいWOW」だ。日用品を500円という手数料で、購入代行を依頼できる”使い走り”サービスだ。コンビニや書店など、店舗や商品をきっちり指定できる上、配達時間の目安は1時間。現在は渋谷区エリア限定サービスのため利用できる場は限られているが、徐々に拡大していく予定とのこと。交通費や人件費の面から考えても利用できるシーンは増えそうだ。「おねがいWOW」のページには、「バイク便」「薬用品」「その他」という項目もあるので(現在準備中)、今後さらに機能が充実していくだろう。  実際にビジネスに活用するためには、どうしたらいいのだろうか。具体例を挙げて説明する。 【シーン1】 ワイシャツをクリーニングに出すのを忘れてしまった。明日からのストックはないが、仕事が立て込んでいて店が開いている時間にシャツを買いに行くのは不可能。住んでいるマンションには、宅配ボックスもない。「おねがいWOW」で注文し、会社に届けてもらった。 【シーン2】 会社の飲み会で、上司が泥酔。「タクシーを呼んだ方がいいかな」「店の住所わかる?」というやり取りが行われている間に、「LINE TAXI」のGPS機能を使って配車依頼を完了させた。カード決済なので、持ち合わせの心配も不要。 【シーン3】 上司から「急に取引先の偉い人が来ることになった」とお茶菓子の用意を命じられたが、何を出していいかわからない。会話の小ネタにもなるだろうし、「今すぐ配達」でスイーツを注文。ロブションのケーキなら文句もあるまい。  というように、広がりを見せはじめているLINEの活用シーン。とりわけ「決済」と「代行」という機能は、個人秘書かのような使い方もできる。ビジネスのシーンにおける対応力やコスト意識の高さなどを、上司に見せつける新アイテム登場である。 <文/畑菜穂子