ド素人がネット転売で稼ぐ技術【応用編】

懸命に働いてもなかなか給料が上がらない昨今、副業として人気の“ネット転売”は本当に儲かるのか? 転売事情通や実践者のアドバイスをもとに、転売ド素人の新人記者が1か月でどこまで利益を出せるかチャレンジした。

ゲームや輸入品、家電で転売テクニックを応用

 ある程度転売に慣れたら、次はそのノウハウを応用したいところ。ゲーム転売に詳しいクルマユ氏もキッカケは仕入れ資金に余裕ができたことだという。 「まずはプレミアが付きやすいゲームを転売していました。現在だと、プレミア価格になっている『3DSターコイズXブラック』『PS3デート・ア・ライブ』などを仕入れています」  ゲーム転売では7800円の商品に対し、4万5000円という高値がつくこともある。商品名の「限定」「特典」といった文句は見逃さないようにしたい。 「特にゲームソフトは通常版よりも特典の入った限定版のほうが相場が高騰しやすいので、そちらをメインで仕入れるべきですね。中古だと、音楽・乗り物系のゲームや専用コントローラーがいまだに相場と需要がどちらも高いので、かなり古い機種でも比較的売れやすいです」  一方、敷居は高いが競争相手が少ない輸入販売。輸入コンサルタントの吉岡裕輔氏は次のように注意を促す。 「仕入れ・販売したらダメな物の法律知識は必要不可欠。国内外で電圧や仕様が異なるものは不良在庫にしかなりません」  現在は中国から仕入れたノーブランド品が多いという吉岡氏。タオバオ、アリババといったサイトを利用し、月の利益は80万円前後あるという。  季節の変わり目に合わせた、電化製品の転売もオススメだ。 「これから値上がりしそうなのは冷暖房などの季節家電です」と、太鼓判を押すのは家電せどりを得意とする上野勇輔氏。単価も高く、かなりの儲けが期待できそうだが……。 「失敗例で多いのは、価格差だけに目がいって、需要のない商品を仕入れて不良在庫を抱えてしまうことです。買い手の気持ちは常に考えるように!」  また、オークションサイトを通じた海外への個人輸出も人気だ。まずは少しずつ挑戦を。 ― ド素人がネット転売で稼ぐ6つの鉄則【6】 ―