ふるさと納税、やらなければ損をする!?

ふるさと納税という言葉を頻繁に雑誌やテレビで聞くようになった。そんな話題の“ふるさと納税”を、昨年だけで100か所、200件以上行ったという金森重樹さんに、楽して得する裏技を語ってもらった!

ふるさと納税は全国特産お取り寄せグルメ!?

しゃぶしゃぶ「ふるさと納税とは、特定の自治体にふるさと納税という名の“寄付”をすることです。その見返りとして自治体の名産品、例えばお米や牛肉などが特典として送られてくるのです」  そう語る金森重樹氏は、昨年だけで100か所の自治体に200件以上のふるさと納税をした猛者だ。 「そもそもふるさと納税は納税ではなく、寄付という位置づけ。都道府県や市町村に寄付した場合に、その寄付金について控除が受けられ、支払うべき税金から減税される仕組みです。つまり正しくは“寄付金控除”なのです」 “ふるさと”という名前がついているから勘違いしがちだが、ふるさと納税できるのは何も自分の出身地に限らない。どこの出身でも、ふるさと納税を実施している自治体であれば好きなところに寄付できる(※自分が住んでいる自治体はNGな例があるので要注意)。現在、全国でふるさと納税を実施している自治体や組織は932ある(平成25年9月現在)。 「自治体の多くは地元の名産品を特典としているので、お取り寄せグルメのような感覚です。一方の自治体からすれば寄付金をもらいながら、その土地土地の名産品をPRできたり、地元の農家などを支援することができるので、地域復興にもつながる。実によくできた制度なんですよ」  実際にやるにあたって、かかるコストは2000円。取り組みやすいのもまた魅力の1つだ。 「さきほどお話したように、ふるさと納税の実態は寄付金控除制度を利用した地域復興スキーム。寄付した金額は所得に応じた制限はあるものの、その範囲内なら2000円を超える分が全額キャッシュバックされます。2000円は事務処理にかかるコストみたいなもので、1件やろうが10件やろうが一律で2000円です。年会費2000円で参加できる無料のお取り寄せグルメと考えることもできますよね」

税金に消えるお金が地方の名産品に!

“税金”とか“納税”などという言葉を聞くと、それだけで拒絶反応を示してしまう人も多いだろう。だが、 ふるさと納税はそうした類のものではない。逆に金森氏は「ふるさと納税をやらなければ、損になる」と熱弁する。  そもそも金森氏がふるさと納税を始めたのは節税が目的だった。年間1億~2億円超を納税している高額納税者の金森氏の奥さんがテレビでふるさと納税のことを知り、金森氏に調査を命じたのがきっかけなのだとか。 「今まで税金として手元からなくなっていたお金の一部が、地方の美味しい特産品として戻ってくるのだから、驚きました。実際にやってみると、欲しい名産品を選ぶ楽しみもあって、相当奥深い制度であることがわかりました。僕のような個人事業主はもちろん、サラリーマンの方でも納税者ならやれば必ず得をします。  それでいて、村おこしにもつながって感謝もされる。増税で国民に負担を強いる政策が次々となされるなか、ふるさと納税は庶民の味方となる希有な制度なんです」 【金森重樹氏】 東京大学卒、企業グループオーナー。ふるさと納税初のガイド本となった『完全ガイド 100%得をする「ふるさと納税」生活』は発売からわずか1か月で4万部のベストセラーに ― 絶対儲かる[ふるさと納税]裏技ガイド【1】 ―
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