シェアハウス運営、成功のカギは「地方と女性目線」

東京五輪決定、新駅発表などを機に、湾岸エリアを筆頭に東京の地価はますます上昇中。投資家はもちろんのこと、市井のサラリーマンも不動産市場に熱視線を送る昨今である。そこで今回は、“サラリーマン大家”に直撃。これから注目すべきメソッドを聞いてみた。

シェアハウスの95%が東京に集中! 未開拓市場は地方にある

仲尾正人氏

仲尾正人氏

「地方でシェアハウスを運営すれば、“一人勝ち”だってありえますよ」  そう話すのは、不動産管理会社に勤めながら、’13年から個人で名古屋市にシェアハウスを運営する仲尾正人氏だ。 「これまで30棟以上の物件を見学しましたが、東京の過熱度は半端ないですね。シェアハウス全体の9割が東京に集中していますし、市場も成熟しきっている。逆を言えば、地方への普及はこれからということです」  また、自民党の政策が地方のシェアハウス普及に追い風になるとか。 「自民党の留学生や移民受け入れ政策が実現すれば、一定数の需要は確保できるでしょう。彼らの場合、シェアハウスが文化として根付いていますから」 ⇒【画像】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=3451

女性を意識したつくりが成功へのカギとなる

 シェアハウス成功のカギは女性目線にある、と仲尾氏は力説する。 「TV番組『テラスハウス』の効果もあるでしょうか。成功しているシェアハウスでは入居者の半数以上が20~30代の女性。ポイントは彼女たちが集まる地域で、女性目線の部屋作りができるかどうか。もちろんいきなりは無理でしょうから、地域で人気のカフェの内装写真や雑誌の切り抜きをそのまま真似ればいい。共有スペースはシェアハウスの顔。ここだけはケチってはダメです」  共有スペースや部屋の写真をHPに載せれば集客の準備完了。 「申し込みの90%以上がインターネット経由ですからね。たとえ内装が多少ダサくても写真でなんとかなりますよ(笑)。あとは、シェアハウスは全室空室になるリスクは低いですが、念には念を入れて、定期的にパーティを開くのもお勧め。入居者同士が仲良くなれば当然、入居期間が伸びますから」  支度金に不安があるなら、各自治体の補助金を活用するのもひとつの手だ。 「シェハウスは中古物件の再活用と地域コミュニティの活性化という点で、社会性が高いとの評価です。なので、自治体から補助金を受けやすいんです」 ⇒【画像】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=3453 <サラリーマン大家 成功の秘訣> ●地方でシェアハウスのパイオニアになる ●入居者の半数超が女性。女性目線の部屋作りを ●集客はインターネット。魅力的な写真が強み 【仲尾正人氏】 32歳。不動産管理会社勤務。本業の年収は約500万円。シェアハウスのほかに1棟マンションも所有。著書に『利回り20%を望める「シェアハウス」開業の秘訣』 取材・文/サラリーマン大家取材班 ― サラリーマンが大家になって稼ぐ技術 ―
利回り20%を望める「シェアハウス」開業の秘訣

これからの新しい賃貸経営のあり方