ビットコインも再上昇!?[暗号通貨バブル]の行方
2014.09.01
昨年1年で100倍にも値上がりしたビットコインは、今年2月に大手取引所が倒産したことを受けて暴落……。だが、これは暗号通貨バブルの序章にすぎなかった! ポスト・ビットコインに名乗りを上げる暗号通貨の数々で荒稼ぎする方法を探った。
「ビットコインはもう終わった」
そう思ったら大間違いだ。今年2月にビットコイン取引所大手「マウント・ゴックス」が経営破たんしたことを受けて、「終わりの始まり」なんて言われたりするけど、実はまだ始まってもいない。それを如実に示すのがビットコインのチャートだ。2月の「ゴックス・ショック」で400ドル割れまで急落したが、6月半ば時点には670ドル台まで戻している。ビットコイン価格再浮上の理由は?
「売られすぎの反動もありますし、ファンダメンタルズも後押ししています。今までは国家による締め付けのニュースばかりが目立ちましたが、最近では規制の網をかけて上手くビットコインと付き合っていこうという姿勢が見え始めています」(ビットコイン事情に詳しい為替ライターの高城泰氏)
日本でも麻生太郎財務大臣が「こんなものはどこかで破綻すると思っていた」と言っていたわりには、ちゃんと規制の動きが進んでいる。規制をかけるって、承認の裏返しでもある。
「数年中にビットコインが今の20倍、1万ドルに達するという声は少なくありません。そうであれば今のうちに買って数年寝かせておくのもよさそうです。でも、狙い目はビットコインだけではありません。今、世界ではビットコインの仕組みをパクった『暗号通貨』が続々と登場、世界で1000種類以上のビットコインもどきが誕生し、暗号通貨バブルなんです」(同)
通貨はそんなに簡単に作れるのか?
「ビットコインは中身を公開するオープンソースで開発されています。そのプログラムの一部を改変するだけで、オリジナルの『暗号通貨』ができあがる。SPA!コインを作るのだって、そんなに難しいことではありません」
そう話すのは暗号通貨の啓蒙活動を行うRising Bitcoin Japanの樋田桂一氏。ただし、そのコインが価値を持つかどうかはまったく別の話だ。
「暗号通貨バブルで生まれたコインのほとんどは発行者利益を狙った価値のない『ジャンクコイン』です。でも、ごく少数ですが、面白い発想のコインもある。リーマンショックでデフォルト(債務不履行)に陥ったアイスランドでは『こんな政府の発行する通貨なんて信じられない!』と、アイスランドクローナに変わる座を狙い、国民に暗号通貨を配っている人がいます。この『オーロラコイン』は一時、30ドルを超える価格がつきました」(高城氏)
価格を高めるには、それだけの独自性が必要だ。
「ビットコインに次ぐ『ライトコイン』は、取引認証の早さが特徴。ビットコインは送金が認証されるまで10分かかりますがライトコインは2分です。ビットコインの不正防止の仕組みをより強固にした『ピアコイン』も根強い人気ですし、最近では取引の匿名性を高めた『ダークコイン』なんていう怪しさプンプンのコインも15ドルまで上昇しています」(同)
二番手であるライトコインでも30ドル台。ビットコインに比べたらだいぶ割安だ。こうした中からビットコインに取って代わる暗号通貨の王様が生まれるかもしれない。
― [暗号通貨バブル]で資産10倍計画【1】 ―
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