まさに今、大阪ではテレビに出演するだけで、ろくすっぽ対策らしい対策ができない無能知事により、「社会崩壊」と呼ぶべき人災が起こり、たくさんの大阪府民を殺されつつあるわけですが、この期に及んで、
「予算が減らされたから図書館から新聞や雑誌が消えたなんてデマだ!」と言っている暇があったら、自分たちの新型コロナウイルス対策について検証するべきではないでしょうか。
医療崩壊が起こり、本来なら今すぐ手術をしなければならない人たちが手術を受けられず、刻々と病状を悪化させながら待っている状況にもかかわらず、相変わらず、テレビに出演する以外に仕事らしい仕事が何一つできていない吉村洋文知事。だいたいからして、吉村知事や維新の愚策が原因で人がたくさん死にかけている時に、何度も何度もテレビに出演し、そのたびにちゃっかり「EXPO2025」と書かれた服を着て、大阪万博の宣伝をしているわけですから、どんなメンタルに仕上がったらそうなるのかが全然わかりません。
その上で、イソジン宣伝部長の吉村洋文知事が、今、最も力を入れているのが「
見回り隊」です。「なまはげ」よろしく、「マスク会食してない奴はおらんかー!」と、時給1300円のアルバイトが飲食店を見回り、マスク会食をしていない人を見つけ次第、「なんでマスク会食してへんねん!」と店舗指導していくスタイル。この
求人広告の文章がまた酷いと話題になっていました。
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飲食店の皆さんは、時短要請に応じたところで売上が減るだけなので、本当はちっとも時短に応じたいとは思っていないけれど、これだけ感染者が激増して、入院したくても入院できないほど病床がいっぱいになってしまっている以上、店の売上が減っても、大阪のことを考えたら時短に応じるしかない。そんなところに「
サクッと稼げるオイシイお仕事!」の奴らがやってきて、「吉村洋文知事が推奨しているマスク会食、やってくれてるぅ?」なのです。
あれだけ世間から「マスク会食なんてできるはずがない!」とバッシングを受けながら、断固として「マスク会食」は譲らない吉村洋文知事。どうしてこんなことが起こるのかと言ったら、吉村洋文知事が実際にマスク会食をやったことがないからではないでしょうか。こんなもん、一度でもマスク会食をやってみれば机上の空論であることが体で理解できるはずです。
もし本当に「マスク会食」が可能だとしたら、席の間隔を空け、それぞれが一言も離さずに黙々と食事をして、最後まで食べきった後で、全員でマスクをしながら話をするようなスタイルになることでしょう。ところが、「100点を目指すから0点になる」と主張する吉村洋文知事が推奨する「マスク会食」の形は、ご飯を食べながら、飲み物を飲みながら、マスクをパカパカと上下にずらし、会話と飲食を同時に行うスタイル。なので、大阪維新の会のファクトチェックの中の人がやるべきは、図書館で新聞や雑誌が読めなくなったことを「デマ」だと言うのではなく、まずはケチャップたっぷりのナポリタンを食べながらマスク会食をして、マスクの裏側がちっとも汚れていないところを見せながら「全然イケる!」と言うことでしょう。
撮影/選挙ウォッチャーちだい
これは「日本維新の会」に限ったことではなく、先日の
日野市長選ではワクチン担当大臣の河野太郎さんが応援に駆け付けるなど、
「選挙にかまけている暇なんかないだろ!」という人たちが、コロナ対策そっちのけで選挙を優先しているわけですが、吉村洋文知事も例外ではありません。連日、テレビに出演して訴えているので、すっかり毒された大阪府民の皆さんは「吉村はん、頑張ってはるわ!」と思っているかもしれませんが、実際は、
コロナ対策そっちのけで選挙の応援をしており、まさに第4波が懸念され、
対策にもっとも力を入れなければならない時期に、「吉村府知事、佐伯を語る」というイベントが開催されていました。
わざわざ大阪から大分まで駆け付けるわけにもいかず、どうやらオンラインでの参加だったようですが、「見回り隊」程度の対策しかできていない吉村洋文知事が、遠く離れた大分県佐伯市のことを語る時間はたっぷりある。この週は兵庫県の宝塚市長選も行われていたため、兵庫県のことを語る時間もありました。
今、大阪で起こっていることは、大地震や大型台風に見舞われているのとまったく同じで、リアルタイムで人が命を落としている状況です。どんどん増え続ける死者の数は、大地震や大型台風以上であると言ってもいいかもしれません。台風や地震の真っ最中に、他県の選挙の話をすることがあるでしょうか。地震や台風のようには被害が目に見えないため、何の危機感も抱かず、連日、大阪万博の宣伝服を着てテレビに出て、たいして役に立たないことを言うばかりの吉村洋文知事。東京の小池百合子知事をちゃんと仕事ができていると言うつもりはありません。東京も大阪も似たり寄ったりなのかもしれませんが、それにしても大阪で起こっていることは、あまりに酷すぎるのです。これは
「天災」ではなく「人災」です。