小林県議は先日の電話取材の際、統一教会フロント組織との関係をこう答えていた。
――雇用関係にはなかったと?
「ないですね。正確に言えば
バイトですよね」
――時期は?
「通訳の時なので渡米期間中です」
今回の情報と照らし合わせるとバイトでエージェントをやっていたというのは不自然だ。ということは、やはり統一教会の信者だったのではないか。8日朝、改めて小林県議に事実関係と経緯を確認するため連絡を取った。
しかし、小林県議から明確な回答は得られなかった。会派の代表からどんな取材にも応じないよう指示があったという。
「現在、議会で色々調整をしているところだということしか言えませんが。また熱りが冷めた頃に……」
小林県議本人としては「懐かしい話。お応えしたいところですが……」と、何らかの説明をする意思はあるようだが、会派代表からの指示とあっては回答しようにもできないといったところか。
新たな疑惑発覚によって、再度統一教会との関係性が問われる事態となった小林県議。改めてLGBTに関する姿勢と統一教会サイドの主張内容との関連が問われそうだ。
<取材・文/鈴木エイト(ジャーナリスト)>
すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:
@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表~主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教カルトと政治というテーマのほかにカルトの2世問題や反ワクチン問題を取材しイベントの主催も行う。共著に『
徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)、『
日本を壊した安倍政権』(扶桑社)