立花孝志が、また「ピコーン!」と、ひらめいてしまった。
つい先日まで「
パチンコ党」を作り、6月の尼崎市議選に候補者を擁立すると息巻いていたが、どうやら立候補してくれる人は見つかっていないらしく、今度は「
堀江政経塾」の講師となり、「
諸派党」を作るというプランを明かしていた。
「
諸派党」とは、幸福実現党や国民主権党、つばさの党(旧・オリーブの木)といった「諸派」とされる政党の人たちに声をかけ、「諸派党」として一つになり、参議院で議席獲得を目指すというプランのようだ。立花孝志がこれまで「ホリエモン新党」やら「ゴルフ党」やら「パチンコ党」やらを作ってきたのは、すべて「諸派党」につながっていたという説明だが、どこからどう見ても「ピコーン!」と思いついてしまっただけにしか見えない。
現在、立花孝志率いるN教党は、選挙で「
27連敗」している。いくら参議院で1議席を獲得した実績があると言っても、いまや立花孝志に対する評価は「
27連敗」がすべてを物語っており、幸福実現党にしろ、国民主権党にしろ、「諸派党」として手を組むより、自分たちで立候補した方がよっぽど票を取れるし、知名度アップにつながる。そもそも「パチンコ党」から立候補してくれる人すら見つからないのに、「諸派党」と手を組んでくれる政治団体があるのだろうか。せいぜいN教信者が独自に立ち上げた超マイナーな政治団体がいくつかある程度ではないだろうか。
立花孝志は今、森友学園に“寄付”をしたはずの8400万円を自分の手元に取り戻し、籠池泰典理事長の保釈金500万円も回収。およそ1億円弱のお金を取り戻すことに成功している。しかし、N教党や立花孝志は裁判を起こしまくり、さらには刑事裁判も抱えていることから、弁護士や司法書士にそれなりの支出をしており、コールセンターの人件費を含め、ランニングコストが膨大にかかっていることから、この1億円弱のお金も数ヶ月でなくなってしまう計算である。
新たな金脈を模索するため、
福永活也弁護士と組んで「誹謗中傷」をネタに裁判を起こし、ある人には300万円を請求すると宣言しているが、裁判が決着するまでにはまだまだ時間がかかる上に、仮に満額の300万円を取れたとしても、そんなものは焼け石に水である。
上杉幹事長を標的にした請求(立花孝志のYouTubeチャンネルより)
そこで、立花孝志が熱心に取り組もうとしているのが、
幹事長の上杉隆を訴えることである。日々、上杉隆のことを知る人に話しかけては、上杉隆のネガティブなエピソードを集めている立花孝志。
YouTubeでは、
上杉隆とのやり取りをこっそり録音していたものを勝手に公開。「上杉隆に子供が4人いるのは事実だ」などと言い出し、それまで
二人三脚で政党運営をしてきた幹事長を背中から撃っている。どうやら「上杉隆はこんなに悪い人だったので、それまで払った報酬は返還してもらう」という方向にシフトしているのだが、これもまた回収できるかどうかがわからない上に、回収できたとしても微々たる金額で、もはや、当たれば大儲けのパチンコ台に次から次へと紙幣を突っ込む「闇金ウシジマくん」に出てくるオジサンと同じだ。
立花孝志が裁判所の前で撮影した動画によると、上杉隆に起こした裁判の請求額は264万円。立花孝志はだいたい弁護士を立てずに裁判を仕掛けてくるため、立花孝志の負担額は印紙代の1万9000円ほど。しかし、訴えられた上杉隆が弁護士を立てずに戦うとは思えないため、もし弁護士に依頼しようと思ったら、ざっくり50万円ぐらいの着手金を余儀なくされ、さらに50万円ほどの成功報酬を支払うことになるため、だいたい100万円ぐらいの出費になってしまう。これが立花孝志の手口である。立花孝志と関わる人間は、たとえ仲間であっても立花孝志の機嫌を損ねたら訴えられる。こんなに面倒臭い話はない。立花孝志と付き合うこと自体がリスクにしかならないのである。