小林議員のプロフィールには「NGOにて5年間ボランティア活動を行う」とある。このNGOがUPFのことだと思われる。
数々の疑惑について小林県議に直接電話取材を行った。以下はそのやり取りの要旨だ。筆者の問いは要約しているが、小林県議の回答は本人の弁をほぼ再現した。
――UPF-Japanのサイトに「UPF-Japanで5年以上勤務」とあることについて
「勤務ではないんですがね。お給料もいただいてないので」
――統一教会の関係者なのか
「違いますね」
――教団フロント組織との関係性について
「渡米していた時に通訳を頼まれそこで少しだけ関わりがありました」
――帰国後も関係は
「少し」
――「Universal Peace Federation小林貴虎」として印字されているチラシについて
「お手伝いいただいていた関係で掃除活動の募集はしました」
――平和大使になっていることについて
「そういう任命を受けてほしいと頼まれて受けました」
――配偶者との結婚は統一教会の合同結婚式ではないのか
「関係ないですね」
――選挙時の支援について
「ご挨拶には伺ってます」
――運動員として信者の受け入れは
「ないですね」
――お世話になったから挨拶に行っていると?
「そうですね」
――UPFの職員だった時代は?
「職員ではないですね」
――UPFの名前で活動していた時期はあるわけですよね
「そうですね、一時期協力関係にあったことは事実」
――議員になってからの関係は
「ほかにいくつかの宗教団体があるが、同じように付き合わせていただいてます」
――統一教会は同性婚に反対しているが
「詳しくは知らない」
――統一教会との連携について
「全く関係ないです。彼らがどういう主張しているか私は今知らないですけど、私は同性婚には反対だが、同性愛者が一定の条件のもとに保護されるものがあるべきだと思っているし、それに関する法律があってもいいと思っている。統一教会が融和な考え方を持っているかは知らないですけども、そこを確認していただければければ違いが判るのでは」
――関係はあったが雇用関係にはなかったと?
「ないですね。正確に言えばバイトですよね。」
――時期は?
「通訳の時なので渡米期間中です」
――帰国後は?
「その後も若干の接触はありましたが、その時に通訳の仕事をした記憶はないので」
――その繋がりで帰国してからも付き合いは時々あったと?
「ええ、時々」
――『ファイト三重県民祭り』への祝電は?
「どんなイベントだったかもちょっと覚えていない。頼まれて贈ったのかもしれないですけど」
――世界平和連合との付き合いは
「違いがよく判らない」
――世界平和連合は地方議員の応援や後援会などを行っている
「基本的に付き合いがあったのは渡米中なので、その時の団体名しか判らない」
――議員になるとアプローチは続く?
「続きますね。だからそういうことだったんだなと知ることになったが、なので積極的に接触はしていない」
「議員になってからは祝電を頼まれて送ったりという程度」
――自民党の公認はいつから
「3期目の市議選から。当初から党員」
――統一教会の口利きは?
「その辺は自民党からは何も言われていない、むしろ気をつけろよと言われている」