告知に名前が掲載された自民党政治家への質問書。回答は……
チラシに呼びかけ人や世話人として掲載、出席予定だった4人の国会議員。イベント中止への関与は?(右は各議員の公式サイトから転載)
本サイトの記事をきっかけにした政治家から主催者側へのクレームや中止の圧力はあったのか。イベントチラシの裏面に掲載された以下の自民党国会議員4人へ改めて質問書を送信した。
・呼びかけ人:
二之湯智参院議員(京都府選挙区)
・世話人:
田中英之衆院議員(京都4区)、
木村弥生衆院議員(京都3区/比例復活)、
繁本護衆院議員(京都2区/比例復活)
しかし、統一教会主導イベントの呼びかけ人や世話人として出席予定だった政治家から、期限までに回答はなかった。
統一教会と関係を持ちながら、いざ発覚すると“我関せず”と無関係を装うその場凌ぎの姑息な政治家たち。その姿を有権者は覚えておくべきだ。
「キャンセル料は規定通りいただく」国立京都国際会館
31日、京都国際会館へ問い合わせた。
14時にイベント事務局担当者から「一旦、企画自体を中止にする」と連絡があったと明かす担当者。中止理由については改めて連絡が来るという。
キャンセル料について訊くと、担当者は「規約通りいただく」と回答。但し、振り替え開催の場合は「検討することもある」と補足した。
HPを確認したところ、3ヶ月前以降のキャンセルは全額キャンセル料が掛かる。
〈参照:
~利用のご案内 ~ 国立京都国際会館 「使用規則」(要約)|国立京都国際会館HP〉
今回のイベントに関する映像や音響などの諸経費も加算するとキャンセル料は約100万円に上ると見られる。入場料収入の概算で約200万円が見込まれ、経費を差し引いた約100万円が教団サイドの利益となるところが逆に約100万円のマイナスとなるようだ。
<取材・文/鈴木エイト(ジャーナリスト)>
すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:
@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表~主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教カルトと政治というテーマのほかにカルトの2世問題や反ワクチン問題を取材しイベントの主催も行う。共著に『
徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)、『
日本を壊した安倍政権』(扶桑社)