スペインの王女2人、庶民を飛び越し自分らだけアブダビでワクチン接種して炎上

姉のエレナは声明を発表するも……

 スペインで彼女ら二人に対して強い批判が生まれていることを前にして、二人を代表して姉のエレナが次のような声明を発表した。 「私たちは父親を訪問しに行きました。医療パスポートを取得すればいつでも訪問できると言われてワクチンの接種を提案されたので、受け入れました」 「このような状況でない場合は、スペインで私たちの順番になった時に受けていました」  この声明文は今回のスキャンダルを報じた全ての紙面で掲載されたが、なんの弁解にもなっておらず、火に油を注いだ形だ。  なにしろ、コロナ禍で封鎖下にあって多くの市民が自分たちの両親でさえも訪問できない状態にある中で、内務省の負担でアブダビまで父親を訪問したという特権。そして、いつもは長女だけが訪問していたのに今回はなぜか妹のクリスチナも同伴したことも国民の怒りを買っているのだ

欧米富裕層をターゲットにしたワクチンビジネス

 その一方で、アラブ首長国連邦ではワクチン接種をビジネスにしているというのが英国でエリート層を対象にしたナイトブリッジ・サークルが2万9000ユーロ(350万円)で中国のシノファンのワクチンの接種を斡旋しているビジネスがあるほどだ。ところが、現時点ではこの旅行斡旋は申込者多数で中断されているという。〈参照:「El Diario」〉  アブダビに入国するにはPCRテストで十分だというのは現地の病院で勤務しているスペイン人があるテレビ番組で表明した。また、この特ダネを報じた『El Confidencial』が後日ナイトブリッジ・サークルに相当するような旅行社でそれにチャレンジしようとしたができなかったと記事にしている。アラブ首長国連邦では政府がワクチンをコントロールしているということだ。  ということで、王女二人がアブダビでワクチン接種が可能となったのも前国王の娘だという特権を利用したように思われる。ちなみに、父親であるファン・カルロス1世も、同じくアブダビでワクチン接種を受けていた。
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再燃する共和制擁立の声
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