スイングトレードで資産を築いた兼業投資家のあやたか氏は、ワクチンに関連して狙っている銘柄があるという。
「冷凍庫メーカーのフクシマガリレイは、今後の動向次第でかなり面白いかもしれません。当初、冷凍庫関連銘柄として注目していた銘柄がネクシィーズと大和冷機工業、そしてフクシマガリレイでした。が、後々調査をするとファイザーのワクチンの保管に適切なマイナス75℃対応の冷凍機を取り扱っているのが、その3社ではフクシマガリレイだけでした。
現時点で特に提携はしていませんが、万が一、追加の提携があれば最高です。提携が無かったとしても外食需要減で冷蔵庫が苦戦していたフクシマガリレイですので、アフターコロナ関連として業績の回復に伴う上昇が期待ができます」
あやたか氏はどのようにしてフクシマガリレイのような銘柄を見つけ出したのか。アフターコロナの出遅れ銘柄を探す秘訣を伝授してくれた。
「スイングトレードは銘柄選定が命。ですが、アフターコロナ関連銘柄は幅広く、銘柄数も多いため、基本的なスタイルは大きく上昇した銘柄の類似銘柄を追っています。
例えば、依然として厳しいとされる居酒屋関連であっても、はなの舞などを運営するチムニーが直近で大きく上昇しています。しかし、チムニーと資本業務提携を結んでいる類似銘柄のマルシェはほとんど上昇していない。こういうところを出遅れ銘柄として狙うんです。
さらに深掘りすると、ホテルなどのシステム開発をメインに実施していたSI系の銘柄や、求人サイト、人材派遣も業績悪化により株価が低迷している銘柄が多い。とはいえ、そもそもコロナが収束する前に潰れてしまっては元も子もないので、財務状況もしっかり確認することですね」
ここまでの話は、前提としてすべてワクチンが成果を上げるという仮定があっての話だ。前出の馬渕氏はこう注意喚起する。
「今、株価が上昇している銘柄もあくまで期待にすぎず、半年後のことは誰にもわかりません。ワクチンの成果次第では、今より業態が悪くなる可能性もあります。関連の報道や業績見通しは常にチェックしておくべきでしょうね」
ワクチンは株式市場も救う特効薬となりうるか。