三菱UFJリースは22年連続、KDDIは18年連続etc. コロナ禍でも配当を増やし続ける連続増配株を狙え!

売り時を考える必要なし。大企業ほど有利か

「コロナショックで一時的に金融資産は減りましたが、多くの配当金は維持されたので、ブレることなくアーリーリタイアを果たせました。  高配当株投資は、成長株投資のように利益確定のために、売り時を判断する必要がありません。売買せずに放っておくだけで即キャッシュフローになり、アーリーリタイアとは親和性があります」(おけいどん氏)  また、増配を続ける企業には、増収増益を続ける成長力と盤石な財務基盤があり、投資時点では高配当と言えずとも長期保有で高配当化するため魅力が高いと話す。 「高配当株の配当は安定していますが、電力会社のように成熟企業が多く、株価の値上がりは期待しにくい。一方でコロナ禍でも増配する企業は、今後の株価の成長にも期待できそうです」  同氏が銘柄選びの際に最も重視するのは、「持続的に儲かるビジネスかどうか」という点だという。 「業界トップの地位にあったり、高い開発力・ブランド力を持つ企業、参入障壁や顧客の乗り換えコストが高いビジネスを展開する企業が投資対象。  外食のように真似されやすく、価格競争に巻き込まれやすいビジネスは、たとえいいアイデアでも手を出さないようにしています」

「高配当の理由を確認すること」も重要

 さらに、「高配当の理由を確認すること」も重要だ。 「高配当の理由は2つあり、第1は増配しているケース、第2は株価が低迷し結果的に高配当になっているケースです。  株価がどんなに下がっても、待てば必ず反転するという保証はないので、投資するなら前者を選びたい」  また、深野氏は「減配・無配リスクを避けるためには、時価総額の大きい大型株を選ぶのが有利」と話す。  両氏には、注目している増配銘柄と高配当銘柄をピックアップしてもらった。深野氏は「長期で配当を狙うなら、1円でも安い株価で投資する姿勢が重要」とアドバイスする。 「すでに連続増配株の多くは高値にあります。今は銘柄を選別する時期。4月、5月ごろに来期の業績予想を出す企業は、コロナ禍で予測が難しいので、想定より弱気な計画を出すところもあるでしょう。  それを受け、株価が下がったときはチャンス。今のうちに投資候補をピックアップしておきたいです」  寝ていてもチャリンチャリンと収入が積み上がっていく配当生活。連続増配株を見つけられれば、コロナ禍は夢への第一歩を踏み出すチャンスになるのかも!?
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