30歳で会社員を辞め、月20万円の配当で暮らす。FIREブーム火付け役のノウハウを大公開!

高配当米国株を中心に投資し、月20万円の配当で暮らす!

 高配当米国株中心の運用で着実に配当収入を増やし、30歳で配当が20万円を超えた段階でFIREを達成した。 「今は税引き後の月の配当収入が25万円ほど。これだけでも十分に暮らせますし、加えて農業などで労働収入も得ています。生活費は実質、月の収入の3割ほどです」  同時に、彼がサラリーマン時代から徹底してきたのが「支出の最適化」だ。 「まず自分の価値観を深く知り、その価値観に沿うものにだけ金銭を投じました。  例えば市販の飲料は買わずに水筒を持参したり、プールやジムは公共施設を使い、散髪は1000円カット。携帯は格安SIMで十分ですし、医療・生命保険には入りません。  そうやって必要最低限の支出がわかることで、『いくらの配当収入があれば会社が辞められるのか』という目標の数字を明確にしました」

FIRE後のプランも綿密に描いていた

 資産7000万円は少し心もとない数字に思えるが、FIRE後のプランも綿密に描いていたという。 「自然豊かな地域への移住を考えていたので、旅行のついでに不動産屋に寄って家賃相場を見たり、生活費のシミュレーションをしていたんです。  当初は保守的に毎月の支出プラス10万円ぐらいの生活を想定していましたが、実際に暮らしてみたら月によりますが収入の2〜3割程度の生活費で収まっています。  ’20年はコロナの影響で一時的に資産が目減りしたのですが買い増しが奏功し、今は8000万円台にまで戻してきました。極端な話、たとえ株式が暴落しても、健康でいればいかようにでも暮らしていけると思います」
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長期・分散・つみたてが資産形成の基本
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