菅総理「国民皆保険」発言は珍しく原稿を見ずに言っていた!? 5分間の質疑を信号無視話法分析
突然飛び出した「国民皆保険」発言
菅総理:『えー、まず、このー、コロナ感染者への医療について、まあ、政府として、えー、そこに対応してもらってる医療機関に対して、まあ、しっかり支援をさせて頂いたりですね、あるいは、あー、保健所への人員の派遣。そうしたものの体制をつくったり、クラスターが発生すると政府のチームがそこに行って対応するなど、そうしたことについて政府は行ってきました。そして、また、この、医療機関でありますけども、これは、あのー、日本には今の法律がある中でですね、あのー、逼迫状況にならないように、えー、まあ、政府としては、ベッドは数多くあるわけでありますから、それぞれの民間病院にですね、えー、言って、おー、出して欲しいとか。そういう働きかけているのは、ずっと行ってきているということも、おー、事実であります。(赤信号)
そして、この、感染症については先ほど申し上げましたけども、おー、そういう法律改正は行うわけですから、まあ、それと同時に医療法について、今のままで結果的に良いのかどうか、国民かい・・、皆保険。そして、多くの皆さんが、その診察を受けられる今の仕組みを続けていく中で、まあ、今回のコロナがあって、まあ、そうしたことも含めてですね、えー、もう一度検証していく必要があるというふうに思ってます。それによって必要であれば、そこは改正するというのは当然のことだと思います。(赤信号) 』
ビデオニュース 神保哲生記者:『現時点ではお考えになってないということでしょうか?』
菅総理:
『今申し上げましたように、それは検証する必要があるというふうに思ってます。そして、その上のことだと思います。』
司会者(山田真貴子 内閣広報官):『大変恐縮ですが、次の日程ございますので、会見はこちらで結ばせて頂きたいと思います。今挙手されてる方につきましては、各1問メールでお送りください。後ほど総理の回答を書面で返させて頂くと共にホームページでも公開をさせて頂きますので、どうぞご理解いただくようにお願い致します。では、以上をもちまして本日の総理記者会見を結ばせて頂きます。皆様のご協力に感謝申し上げます。』
*司会の発言中、記者席からは「総理、もうちょっとだけ」等の質問を求める声が相次いだが、菅総理は応じることなく退出する
このやりとりを振り返ってみると、菅総理は質問にまったく回答できていない。1段落目、2段落目共に論点をすり替えており、赤信号とした。
1段落目
【質問】今後の政府対応
↓ すり替え
【回答】従来の政府対応
2段落目
【質問】医療法による病床数の改善
↓ すり替え
【回答】医療法による国民皆保険の見直し
原稿を見ずに正面を見て「国民皆保険」発言をした菅総理
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