地方温泉街の空き物件を不動産投資が救う!? ワーケーション需要で利回り52%に!

不動産投資を始めたキッカケは節税

不動産投資

投資価格200万円・家賃 12万円。<before>温泉街物件のほかに、都内城東エリアにも物件を保有する。写真の物件はもともと底地を所有していた物件で、運よく建物部分の借地権を買い戻すことに成功した<after>買い戻した物件は取り壊しを検討していたが、思っていたより状態が良かったのでリフォームして賃貸物件として運用中。借地権を安く買い戻せたことで利回りは驚きの72%

 そもそも、りのさま氏が不動産投資を始めたキッカケは節税だった。 「副業でマッチングアプリの運営をやっており、本業の収入を合算するとそれなりの所得になっていました。何か効率的な節税方法はないかと探して不動産投資にたどり着いた感じです」  投資知識を身に着け、千葉県の戸建てを数百万円で現金購入してスモールスタートで投資を開始した。 「最初は安ければどの街の物件でも買っていましたが、それだと物件が分散して管理会社と深い関係が築けない。今は自宅のある城東エリアと僕が好きな某温泉街に物件を集約しています」

放置されている邸宅も将来はシェアハウスに

 いい物件と出合うため、サイトを検索して少しでも気になる物件があれば内見を申し込み、購入に至らずとも無駄足だったとは考えない。 「買い付けを入れないときも、自分が欲しい物件の条件を伝えておくと、後日『こんな物件があるよ』と紹介されることがあります。僕のような普通の個人投資家にいわゆる川上物件は流れてこない。内覧数をこなして関係者と仲良くなる機会を持つことが重要です」  温泉街の不動産投資に手応えを感じているりのさま氏、次なる投資も前向きに検討中だ。 「以前は地方でのシェアハウス経営は厳しいと思ってましたが、今回の件で温泉街の駅近戸建てにワーケーション需要があるとわかりました。これまで使い道に困って放置されてた6LDKのような大きな戸建ても、家具・ワークスペースつきのシェアハウスに改装したら、お試し移住などの需要が取り込めそうです」  りのさま氏にとって温泉街のワケあり物件は、源泉以上に熱いスポットになっているようだ。 <テレワーク時代の新戦術> 地元不動産との関係を築き温泉街の格安物件を入手。ワーケーションに完全対応!
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りのさま氏

【兼業不動産投資家・りのさま氏】 IT企業役員+マッチングサイト運営+大家業の三足のわらじで稼ぐ40歳。主な投資エリアは城東エリアと地方温泉街。戸建て7戸、アパート6棟46部屋の計53戸保有。家賃年収3000万円。 <取材・文/栗林篤 伊藤綾>
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