本当に効果的だった『鬼滅の刃』の必殺技。プレゼンに使える「全集中の呼吸」とは

大ヒットした映画「鬼滅の刃」

写真/時事通信社

 『劇場版 「鬼滅の刃」 無限列車編』が興収324億円を突破し、『千と千尋の神隠し』を抜いて歴代興収一位となった。また、台湾でも興収22億円を突破するなど、日本のみならず、海外でもその人気は止まることを知らない。

実はリアルな『鬼滅の刃』

 『鬼滅の刃』は、主人公の竈門炭治郎が鬼にされてしまった妹を人間に戻すために、鬼と戦う剣術を身につけて鬼を退治する「鬼殺隊」に入隊し、鬼との死闘を繰り広げながら、妹を人間に戻す方法を探るというストーリーだ。  作品中では、「全集中の呼吸」と呼ばれる特殊な呼吸法が登場する。鬼殺隊の剣士たちは、それぞれ特殊な呼吸法を身につけており、その呼吸法を使うことで、身体能力を高めて鬼と戦うのだ。  最近では、街中でも子どもたちが「水の呼吸 壱ノ型 水面斬り!」と、マネをしているのを見かける。    この呼吸法は、肺を大きくして大量の空気を取り込むことで身体能力を高めるのだが、すごくリアリティのある設定ではないだろうか。実際、ヨガ座禅でも呼吸法を重視しており、呼吸をコントロールすることで身体的、精神的な効果があることは間違いないはずだ。  今回は、呼吸法による集中力や身体能力精神コントロール法について、全集中の呼吸で記事を書かせていただく。

さまざまな分野で実践される「呼吸法」

 実際、呼吸のコントロールと身体能力の向上については、昔から研究されている。  たとえば、テニスのレシーブのインパクト時に、未熟練者の多くは「呼吸をする」が、熟練者の多くは「呼吸を止める」または「息を吐く」ということがわかっている。また、未熟練者は練習を重ねることで、熟練者と同じ呼吸をするようになる。  つまり、力を込める瞬間は呼吸を止める、または吐くと、筋力発揮のパフォーマンスが高まるということだ。これは、テニスに限らず、ゴルフサッカーにも活かされている技術だ。  いっぽうで、リラックスするための呼吸法として深呼吸をするのは多くの人が知っているが、多くの人が胸式呼吸になってしまっているため、十分なリラックス効果を得られてない人が多い
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リラックスするだけでなく、集中力もアップする呼吸法
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