再々加速した第3波エピデミック。日韓を襲う危機的状況

第3波エピデミック増進再々加速の原因は忘年会か?

 これまで日本と韓国の傾向が余りにも似ているため、気象要因での変化ではないかという読者からの指摘もあり、過去三ヶ月間の気温と照合してみましたが、気温の低下と共に日韓共に第3波エピデミックの増進が見られる事は確かですが週ごとの変動への関連は、現時点では見られませんでした。  本邦における直近のエピデミック再々加速の12-14日前は、公務員のボーナス支給日(12/10)と忘年会集中日(12/11)でした。今年は、忘年会をしない企業が多いという建前ですが、国から地方に至るまで与党関係者の忘年会やパーティーが露見し、そもそも首相の渾名が「パンケーキ」から「ステーキ」に変わる有り様*ですので筆者は忘年会が原因ではないかと強く疑っています。実際、夜の銀座の賑わいなど、とてもとても忘年会自粛など浸透していないという報告が筆者には寄せられています。筆者の住む地方都市でも夜の繁華街では深夜までカラオケの音と酔っぱらいの歓声が響いています。 〈*菅首相、ステーキ会食でマスクせず「二階氏の仲間が集まる忘年会」2020/12/18 東京新聞〉  本邦より遙かに厳しいパンデミックに苦しんでいる米欧では、バー、カラオケ、屋内営業レストランなどでの食事や集会とパーティは、最悪のスーパースプレッダ・イベントと見做されています。本邦で政府推奨のマスクパカパカで会食など本邦以外ではありえないことです。  この外食産業の売り上げとエピデミックの相関は、総務省統計局が公開するサービス産業動向調査と、一般社団法人日本フードサービス協会が公表するJF外食産業市場動向調査でかなりの程度見えますが、残念ながら現時点では、10月までの速報値しか分かりません。  但し、10月は明確にGo To Eat事業によって外食産業の売り上げがかなりの程度回復していることが分かります。今回必要なのは同年前月比の売上推移と実際の売上高ですので、総務省の速報待ちとなります。

死者数にみる日韓台比較

 日韓では、米欧に比して死者数はそれほど多くなく余り注目してきませんでしたが、夏の第二波で15人/日程度であった本邦の日毎死者数はいつの間にか50人/日程度に悪化しています。韓国も最近では20人/日に近づいており、韓国では死者は出にくいという事でもなくなっています。一方、台湾では殆ど人は亡くなっていません。  本邦は、11月中旬までの感染者数の急増が11月下旬以降に死亡数へと反映されていましたが、死者数の二週間変化率を見れば分かる様に12月下旬に入り小康状態となっています。  韓国では、11月中旬以降の新規感染者数激増の結果として、12月中旬に入り死者数の急増となっており、強い危機感を持たれています。  百万人あたりの累計死亡数で見ると日韓台三カ国では日本を2/3程度で韓国が追い、台湾では殆ど死亡していない状況が継続しています。
日本、韓国、台湾における100万人あたり日毎死者数(ppm線形7日移動平均) 2020/09/01-2020/12/26

日本、韓国、台湾における100万人あたり日毎死者数(ppm線形7日移動平均) 2020/09/01-2020/12/26
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日本、韓国における死者数の二週間変化率(%) 2020/09/01-2020/12/26

日本、韓国における死者数の二週間変化率(%) 2020/09/01-2020/12/26
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日本、韓国、台湾における100万人あたり累計死亡数(ppm線形) 2020/02/13〜2020/12/26

日本、韓国、台湾における100万人あたり累計死亡数(ppm線形) 2020/02/13〜2020/12/26
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感染率が米欧並みになれば謎々効果も消える!?
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