コロナ禍の年末年始、「帰省すると思う」が半数近くに

帰省

(adobe stock)

 2020年は新型コロナウイルスの世界的流行という予期せぬ事態が生じ、激動の年となった。緊急事態宣言の発令に伴う外出自粛やイベント興行の中止が相次ぎ、さらに感染拡大の第2波・第3波の到来によってコロナ禍が依然として続く状況となっている。  そうした中、養命酒製造株式会社が「年末年始の外出・帰省についてのアンケート調査」の結果を発表した。例年であれば故郷へ帰省したり、忘年会や新年会を開催したりする人も多いが、今年はどうなるだろうか。

コロナ禍でのパーティーや宴会は控える

 まず、全国の20歳~69歳の男女1000人に「今年の年末年始に、どのようなおでかけ(帰省除く)の予定があるか」を聞いたところ、「年の瀬の買い物」(30.2%)と答えた人が最も多く、次いで年始の「初詣」が21.1%だった。  一方で、「クリスマスパーティー」(7.7%)や「忘年会」(6.7%)、「新年会」(3.1%)はいずれも1割を下回り、コロナ禍でのパーティーや宴会への参加を控える様子が伺える結果となった。

年末年始の帰省も自粛傾向に

 次に、帰省先がある500人を対象に「今年の年末年始に帰省するかどうか」聞いたところ、「絶対に帰省すると思う」と回答したのは16.6%、「どちらかといえば帰省すると思う」は27.8%となり、計44.4%の人が帰省を考えているという。  さらに、「帰省すると思う」と回答した人を年代別で見てみると、若年層ほど高くなる傾向がある。50代、60代は4割以下なのに対し、20代では54.2%と実に半数以上の人は年末年始の帰省を現実的に考えているのがアンケート調査でわかった。  一方で「絶対に帰省しないと思う」(27.6%)、「どちらかといえば帰省しないと思う」(28.0%)と、年末年始の帰省を考えていない人は55.6%に上り、今年は帰省せずに年末年始を過ごす人が多い状況だ。  人の移動が多くなる帰省ラッシュの時期だからこそ、感染リスクを考慮した上で行動する意識が本調査でも浮き彫りとなった。  12月17日には小池都知事による「年末年始コロナ特別警報」も発令されたことで、より帰省自粛の風潮が高まるかもしれない。  また、年末年始に帰省すると思う人(222人)に、「コロナ禍で帰省のタイミングに影響があるか」聞いたところ、「例年とは異なるタイミングで帰省する」という人は29.7%と、3割近くが例年に比べて時期をずらす考えを持っていることがわかった。  内訳としては「例年より早くすると思う」(19.4%)、「例年より遅くすると思う」(10.4%)となっており、混雑による密を回避し、感染防止に努めようとする意識が伺える。
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8割以上の人がコロナ禍の外出に抵抗感を持っている
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