三原則は「肩が上がらない、足が浮かない、背中が丸まらない」
PC作業は長い時間行う人が多いので、どうしても無意識に姿勢が崩れやすくなってしまう。その姿勢崩れを防いでくれるのがワークチェアであり、そのためには自分のカラダにフィットするセッティングが大切なのだ。
「正しい姿勢のポイントは三つです。肩が上がっていないこと、足が浮いていないこと、そして背中が丸まらないこと。肩が上がらなければ肩や肩甲骨の痛みもなくなります。
足が浮かず、腰をしっかりと背面にフィットさせることができれば、重たい頭がしっかりと腰から背中の体幹の上にのってくるので、首こりも軽減されますよ。
正しい姿勢で作業ができれば、深い呼吸で仕事をすることができます。そうすれば頭もスッキリして、仕事の効率も上がります」(伊藤さん)
ワークチェアのセッティング一つで、毎日の作業環境が劇的に改善するのだ。同行した編集者も「姿勢を正すだけで首が楽!」と驚嘆していた。ワークチェアを持っていながら、このセッティングをしていないのはまさに宝の持ち腐れ。この記事を参考に椅子や高さなどを調整してみてほしい。
ワークチェアを持っていない人でも、座面にクッションを敷いたり、足元にフットレストを置いたりすることで姿勢を改善できるはずだ。
<取材・文/ミクニシオリ>
1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携ったのち、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。