動乱のコロナ相場を耐え抜いた凄腕トレーダーのオプション取引術

 コロナ禍は収束の気配が見えないものの、世界各国でワクチン接種が始まり、マーケットは株高に触れている。しかし、その反面、米大統領選をバイデンが制し、米中の関係は緊迫。世界経済に予断を許さないムードはいまだ根強く残っている。先行きが不透明なマーケットをどのように立ち回ればいいのか。勝ち組トレーダーを直撃した。

深夜の確度が高い瞬間を狙い撃ち。コロナ禍でも通じるBOの攻略法

BO

写真はイメージです

 バイナリーオプション(BO)とは、選択した為替レートのハイ&ローを予想する取引方法のこと。そんなBOで6年間、ほぼ負け知らず。FXと合わせて6億円も荒稼ぎしたのが、専業トレーダーのオプション職人氏だ。 「コロナ禍では原因不明のボラが多く、難しい対応を強いられました。ここ数年で珍しく負けが混む局面もありましたが、『深夜の低倍戦略』で無事、コロナ禍でもトータルプラスで終えられました」  オプション職人氏をして一時は6年ぶりに土をつけたコロナ相場。逆境を乗り越えた「深夜の低倍戦略」とは? 「低倍とは払戻率が低いBOのことで、リターンは小さいが高勝率が狙えます。低倍のリスクは相場が急変することですが、GMOクリック証券なら深夜3時、早朝5時に設定された銘柄は波乱が起きにくく勝ちやすいんです。ただ、コロナ禍でも同じように入っていたら、1日に2連続で狩られて300万円の損失が。原因がよくわからなかったので下手に手法を変えず、取引回数を抑えて『今日は波乱がない』と確信が持てる取引に終始したところ、今まで通り勝てるようになりました」
BO

’20年11月、オプション職人さんが実際にBOの取引を行った際のチャート。0時前からヨコヨコのレンジ相場が続いており、豊富な知識と長年の経験則から「この相場は3時まで続く」と予想。4時頃には「無事、満期ゲットでした。では、おやすみなさい」と見事勝利報告が。「深夜の低倍戦略」、恐るべしだ。

先決は業者ごとに異なる価格の特徴を掴むこと

 現在、BOを提供するのは8社。オプション職人氏はそのすべての値動きを監視しているという。 「BOの相手は業者なので、市況を読み取る力はもちろん重要ですが、なにより先決なのが業者ごとに異なる価格の特徴を掴むことです。『この業者は深夜の価格設定が緩い』『あの業者はユーロ経済指標発表時の対策が甘い』など、毎日記録を付けることで各社の傾向が見えてきます」  また、オプション職人氏はBOにおける座学の重要性を説く。 「僕自身、数百冊もの本を読み漁って投資の勉強をしてきました。おすすめは、『ラルフビンスの資金管理大全』。FXと違ってBOは2択なので、リスクを恐れてなかなか枚数を張る勇気が出ない。ですが、この本を読めば上手な資金管理方法が理解できるので、大きく張ることも容易になります。きちんと座学をして、毎日記録を付ける。地道な努力を積み重ねていくことが、BOで勝つポイントなのです」  激動のコロナ禍をも制した「深夜の低倍戦略」を使えば、億り人になれる日も遠くはないかも。 <コロナ相場の極意>レンジ相場になりやすい深夜を狙い、低倍で勝ちを積み上げよう!
次のページ
次はノックアウトオプション活用したkazu氏が登場
1
2