バイデン勝利、米中関係、終わりの見えぬコロナ禍…2021年のマーケットはどう立ち回るべきか?

アメリカの要人発言と10年国債利回りをチェックすべし!

 世界経済に目を移すと、無視できないのがアメリカと中国の関係だ。 「バイデンは対中包囲網を敷き、日本やEU、オーストラリアなどの同盟国を巻き込みながら中国を牽制していく構えを見せています。日本からすれば、ファナックや自動車メーカーを筆頭とする製造業は振り回されることになるかもしれません。  とはいえ、米中関係がどうあれ為替のトレンドは円高ドル安で進んでいくと思われます。このシナリオに影響を与えるものがあるとすれば、アメリカの突発的な方針転換。『景気が回復したので利上げします』という、現状であれば考えにくい要人発言があれば一気にドル高に進むでしょうね。  個人投資家の方にアドバイスするなら、要人発言には日頃から気を配っておくべき。米国債の10年ものの利回りが敏感に反応するので、こちらも合わせて見ておくとよいと思います」
馬渕磨理子氏

馬渕磨理子氏

【馬渕磨理子氏】 京都大学公共政策大学院卒。経済アナリスト/認定テクニカルアナリスト、(株)フィスコ企業リサーチレポーター。日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。Twitterは@marikomabuchi <取材・文/高城 泰(ミドルマン) 櫻井一樹 図版/ミューズグラフィック チャート提供/TradingView
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