コロナ禍で「求められる自分」が変化。ストレスの原因はそのギャップにあった

仕事と家庭のギャップでもストレスが発生

 モチベーションファクターのギャップは、調和志向と牽引志向とのギャップだけではない。調和志向と牽引志向のギャップほどではないが、同じ調和志向のなかでも発生する。  たとえば、さまざまな仕事や家事のバランスをとりたい公私調和のモチベーションファクターの人がバランスを保つことができず、感染防止の安全衛生管理の一点に絞って取り組むという安定保障のみ発揮しなければならない場面でも、モチベーションファクターのギャップが生じる。  直面している調和志向の仕事への対応と、自分のモチベーションファクターギャップがあるかないか。これがわかるだけで、ある程度ストレスは解消する。「原因がわからないこと自体で、ストレスを溜めることになることは……」と、感じている人が多いに違いない。次回は、求められるモチベーションファクターと自分のモチベーションファクターを両立させて、ギャップそのものを解消する方法を紹介する。

イライラを事前に察知してストレスを軽減しよう

 質問:モチベーションファクターに合わない仕事がほとんどではないか  現実には、モチベーションファクターに合った仕事ばかりを付与することはできません。モチベーションファクターに合っていない仕事を依頼しなければならないことも多いと言えます。  メンバーから見れば、自分のモチベーションファクターに合っていない仕事をしなければならないことが日常茶飯事であると言えるのではないでしょうか?  回答:モチベーションファクターの合致度合がわかるだけでパフォーマンスが上がる  実は、仕事をしていて進捗が悪い場合や、ストレスがたまっていると感じる場合のほとんどは、自分のモチベーションファクターに合っていない仕事をしなければならない状況であることがわかっています。  言い換えれば、自分のモチベーションファクターがわかっていれば、この仕事は進捗がしやすいとか、ストレスがたまりにくいとか、反対にこの仕事は時間がかかるかもしれないとか、ストレスがたまりやすいといった見当をつけることができ、それだけでパフォーマンスが上がるのです。  自分のモチベーションファクター=仕事のモチベーションファクター→ストレスが溜まりにくい  自分のモチベーションファクター≠仕事のモチベーションファクター→ストレスが溜まりやすい 【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第218回】 <取材・文/山口博>
(やまぐち・ひろし) モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社新書)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社+α新書)、『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)がある
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