コロナ禍で高まる医療ロボット需要。エジプトではロボット看護師「Cira-03」も登場

エジプトの看護ロボ Cira-03

写真:ロイター/アフロ

アンドロイドタイプの看護ロボ、エジプトで稼働開始

 新型コロナウイルスの検体を人間の代わりに採取し、医療従事者の感染リスクを下げる看護師ロボット「Cira-03」が、エジプトの技術者によって開発された。顔やロボットアームを備えたアンドロイドタイプのロボットだ。  Cira-03はエジプトの首都・カイロから北に約94㎞離れた場所に位置するガルビーヤ州の首都・タンタの個人病院で試験運用中だ。感染が疑われる患者の体温を測定し、検体を採取する役割を担う。  Cira-03にはロボットアームが備わっており、綿棒で検体を採取することができる。その他、血液採取、心電図確認、X線検査の結果を胸部モニターに表示するなどの機能を備える。仮にマスクを着用していない人を発見すると着用の案内も行う。  開発者であるロボット工学者Mahmoud El-Komy氏は、メディアの取材に対し患者はロボットを見て恐れないし、むしろロボットは人間より正確に作業を行うので信頼性が高いと説明している。

欧米ほどではないがエジプトも死者数6500人超

 エジプトでは、3月から大規模集会などの集まりが禁止され、レストランや映画館などの人が集まることができる場所を閉鎖した。公共交通機関や屋内公共エリアでは、マスクを必ず着用しなければならず、違反すると最高250ドルの罰金を払わなければならない。  しかし、このような努力にもかかわらず、11月末までに感染者11万5541人、死亡者6636人となっている。感染者や死亡者の数字はまだ米国や欧州の状況にまではいたってないが、12月1日から2次感染を防ぐための新しい通行禁止時間ポリシーなどが施行される。
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長期化するコロナ禍で注目集まるロボット
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