コロナ禍で高まる医療ロボット需要。エジプトではロボット看護師「Cira-03」も登場

長期化するコロナ禍で注目集まるロボット

 ロボットはコロナ禍の長期化に伴い、世界各国で重宝されている。米マサチューセッツ州にあるハーバード大学医学部ブリガム・ヤング女性病院では、ボストンダイナミクスのロボット犬「スポット」が導入され、2m程度離れた距離から患者のバイタルを測定する用途で用いられている。  スポットの顔に装着されたタブレットモニターは、医療スタッフが患者と対話し、リアルタイムで治療を行うことにも役立てられる。MITの研究者は、スポットが赤外線カメラを使用して、ソーシャルディスタンスを堅持したまま脈拍や体温などを測定することができることを証明したと説明する。  台湾でも検査を自律的に行うことができるロボットが開発された。台湾の医療機器メーカー・ブレインナビバイオテクノロジーが設計した同ロボットは、同社の脳神経手術ロボット「NAOTRAC」に採用された基本技術のほか、顔認識、3D映像撮影技術などが実装されている。ロボットを利用した検査は5分ほどで、既存の検査時間の約15分を3分の1にまで短縮できていることも報じられている。 <文/ロボティア編集部>
ロボティア●人工知能(AI)、ロボット、ドローン、IoT関連のニュースを配信する専門メディア。内外の最新技術動向やビジネス情報、ロボット時代のカルチャー・生活情報をわかりやすく伝える。編集長は『ドローンの衝撃』(扶桑社新書)の著者・河鐘基が務める。
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