積水ハウスはなぜ男性社員の育休取得率100%を達成できたのか?

積水ハウスがイクメン企業アワードを受賞

イクメン

画像はイメージ(adobe stock)

 男性の育児への参加が謳われるようになって久しい。しかし実際に育児休業を取得し、育児にしっかりと関わっている男性はまだ限られているのが現状だ。  そうした中、厚生労働省は11月20日、「イクメン推進シンポジウム」を開催。「イクメン企業アワード」の表彰を行った。グランプリには積水ハウスと技研製作所の二社が選ばれた。(技研製作所の取り組みについては「育休取得率0%の男の職場でイクメンを増やした方法とは」を参照)

1ヶ月以上の育休取得率100%を達成

 積水ハウスは2018年9月以来、男性社員が1カ月以上の育児休暇取得を目指す独自の「イクメン休業」制度を運用し、2019年2月以降は対象社員の100%取得を維持しているという。  同社はいかにしてそれを達成したのだろうか。執行役員ダイバーシティ推進部長の伊藤みどり氏は、「男性従業員が1カ月以上の育休を完全取得するために、全社的な意識改革や社内制度を設けることで100%達成に奔走した」と話す。 「2018年9月にイクメン休業制度を制定し、同10月には『イクメンフォーラム』を開催し、社長メッセージや有識者の講演、育休取得事例の共有を通して、社内全体に男性が育休取得する意義や重要性を訴えました。 また継続的な啓発のため、社内イントラネット内のイクメンサイト立ち上げやガイドブックの作成など浸透を促すための工夫も行っています」
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育休中の役割分担
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