そのためには、
自分のモチベーションファクターか、
仕事のモチベーションファクターの
いずれかを変えるという方法がある。しかし、自分のモチベーションファクターはなかなか大きくは変わらない。
そこで、できるだけ自分のモチベーションファクターにあった仕事がアサインされるように、メンバーは
自分のモチベーションファクターをリーダーに共有し、リーダーもすべてのメンバーのモチベーションファクターを理解したうえで、
それぞれのメンバーのモチベーションファクターに近い仕事をアサインするように努めると、
驚くほどメンバー全員のストレスが軽減する。
もちろん、仕事なので自分のモチベーションファクターに合った仕事ばかりできるとは限らない。その場合は、
自分と仕事のモチベーションファクターを両立させた動機づけやプロセスを設定すればよい。
「リスク回避策を考えて(
安定保障)、進捗状況をトラッキングする(
目標達成)」「実施策のアイデアを出して(
自律裁量)、他のメンバーと共有する(
他者協調)」というように、
自分と仕事のモチベーションファクターの両方を組み込む方法だ。
この手法を身につけた人は、「
原因がわかってストレスが解消した」「
特定の仕事がやりづらかった問題が解消した」「
上司からの仕事の指示を、自分で納得して取り組めるようになった」と言う。是非試してみていただきたい。
質問:モチベーションファクターに合った仕事とはどういうものか
相手のモチベーションファクターに合った業務を担当してもらうようにすれば、モチベーションが高まりやすくパフォーマンスが上がりやすくなるのではないでしょうか?
回答:モチベーションファクターに合致した仕事をすればパフォーマンスが上がる
担当業務を決める際に、
メンバーそれぞれのモチベーションファクターを見極めて、モチベーションファクターに合致した業務を付与することができれば、そのメンバーのモチベーションが上がり、パフォーマンスも上がりやすくなります。
以下の例は、各々のモチベーションファクターに合った仕事のイメージです。
【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第217回】
<取材・文/山口博>