カンボジアで夭折したカメラマン、沢田教一の真実。「常に平和を望み、戦場カメラマンと言われることを嫌っていた」

平和を望んだカメラマンが今の世界を見ていたら……

安田純平さんと沢田サタさん

安田純平さんと沢田サタさん

 15分のトークショーはあっという間に終わった。その後、質問コーナーが設けられた。 「先ほど、サタさんは、私だけがおばあちゃんになってとおっしゃいましたが、沢田教一さんがもし生きていたら、どんなおじいちゃんになっていたと思いますか」  という質問に、サタさんは「たぶん、若い頃と同じように私は教一さんの言ったことに『イエッサ!』と言っていたでしょう」と答えた。  そして、質問コーナーの最後に笑顔を交えてこう語った。 「沢田が今の世界を見ていたとしたら、あの頃よりも平和で喜んでいるかもしれないですね」  沢田とサタさんの平和に対する思いを、強く実感できた写真展だった。 <文/神田桂一 写真/坂本慎平>
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