SNS上で出回っている「サムスン会長が遺した最後の手紙」
韓国の最大財閥であるサムスングループの李健熙(イ・ゴンヒ)会長が10月25日に他界した。
文在寅大統領も「韓国財閥の象徴」を失ったとして哀悼の意を表した、まさに韓国経済の最重鎮の他界が韓国社会に与えた影響はとてつもなく大きかったが、他界報道の直後に同会長が残した手紙が韓国国民に大きな感動をもたらした。
サムスンを世界一の企業と言われるまで成長させた韓国経済の象徴は、誰にどのような手紙を残したのか――
以下は他界したサムスングループ、李会長が残した手紙の訳文である。(筆者訳)
★★★ 以下、引用 ★★★
私の手紙を読む、まだ健康なあなた達へ-
痛くなくとも毎年健康診断を受け、喉の渇きがなくとも水を多く飲み、辛いことがあっても軽やかにかわす方法を会得し、譲歩して施す人生も悪くないから、一度そのように生きてみたら良い。
お金と権力があったとしても驕ることなく、豊かでなくとも些細なことに満足を憶え、疲れてなくとも休息を忘れず、忙しくとも体を動かし運動をしなさい。
3000ウォンの服の価値は領収書が証明してくれる。3000万ウォンの自家用車の価値は小切手が証明してくれる。5億ウォンの家は書類が価値を証明してくれる。しかし人の価値は何が証明してくれるのか?
それは健康な体だ。
健康に費やした金額を計算器で叩かないで。健康な時にあるお金は資産と呼ぶけれど、病んで持つお金は遺産にしかならない。世の中にはあなたのために車を運転してくれる人はいくらでもいるし、世の中にはあなたのためにお金を稼いでくれる人もいる。
でもあなたの代わりに病んでくれる人はいない。物は無くなれば買えばいいが、永遠に買えないものは命である。
今の私の状況でお金が何の役に立つ?
底なしの財物への追究は、私を貪欲な老人に変えてしまった。私が死ねば、私の豪華な別荘は、私ではない誰かが住むのだろう。私が死ねば、私の高級車の鍵は誰かの手に渡るのだろう。私が一時期、当たり前のように手にし過ごした多くのもの、お金、権力、職位、そのすべてが今ではただのゴミのようだ。(続く)