ウォール街出身のプロ投資家・高橋ダン直伝。危機に強い[黄金のポートフォリオ]
コロナ禍や米大統領選などマーケットを大きく動かす要因が続出している’20年、投資ユーチューバー界で大スターが誕生した。ウォール街出身、投資銀行やヘッジファンドでの運用経験豊富な高橋ダン氏だ。不確実な状況でも資産を増やす資産形成の極意を聞いた!
まだ新型コロナウイルスが拡大する以前の’20年1月にユーチューブを本格スタートし、いち早く株式市場の暴落を予想して大注目を浴びたのが、高橋ダン氏だ。同氏は日米のハーフとして幼少期を日本で過ごし、モルガン・スタンレー証券などウォール街での運用業務を経て、26歳でヘッジファンドを共同設立。自身の株を売却した後はユーチューバーに転身したという華麗かつ異色の経歴の持ち主だ。
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気になる米大統領選から年末にかけての相場については、当然ながら選挙結果次第としながらも、バイデン氏が勝利することになれば、株式市場にはネガティブだと高橋氏は警告する。
「過去の例を見ると、与党が敗北するとボラティリティが大きくなる傾向があります。特に民主党候補のバイデン氏は富裕層への増税や法人税の引き上げなどを主張しており、勝利すれば株式市場が年末にかけて5~10%程度は急落する可能性も警戒しておきましょう」
また、いったんは落ち着いたかに見えた新型コロナウイルスが、欧州を中心に猛威を振るいだしたのも懸念材料だ。とにかく足元は不確定要素が多く、積極的な投資はしにくい状況が続いている。
それでも高橋氏は「こうしたときでも、危機に強いポートフォリオを組んでおけば慌てる必要はなくなります」と話す。まず高橋氏がすすめるのは、長期投資用と短期投資用の資金を明確に区別することだ。資金のうち7~9割程度を長期投資に充て、危機に強いポートフォリオを組むのだという。
「経済が成長する局面で価値が上がる『株式・社債・不動産』を4~6割、経済後退局面で資産を守ってくれる『国債』を1~3割、そして金融危機の際に価値が上がることもある『コモディティ(金などの貴金属、エネルギー、農産物などの商品)』を2~4割組み合わせる。ビットコインはコモディティに含めます」
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誰でもカネ持ちになれる[黄金のポートフォリオ]
長期投資用と短期投資用の資金を明確に区別することが重要
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