ロボット導入後にアマゾン倉庫で負傷事故が増加!?…その理由とは

「ロボット」に人間が合わせるために起きる事故

 著名な倉庫用ロボットメーカー・フェッチロボティクスのメロニー・ワイズCEOは、現地メディアとのインタビューで、アマゾンのロボットは作業者に対し、ロボットが運んできたモノを掴むため、体を曲げたり、腕を上に伸ばすなど、人間工学的に合わない動作を強制すると言及したことがある。  報道は、ロボット導入後、物流倉庫では作業者が扱う商品が100種類から400種類にまで増えたとする。また大規模な割引イベントである「プライムデー」や「サイバーマンデー」には事故が集中するなど、ロボット導入による業務増加と事故増加を関連付ける統計を証拠として提示している。なおアマゾンの内部資料によると、2019年のプライムデー期間だけで400件近い事故が発生したという。  アマゾン物流倉庫を調査した米・労働安全衛生局の医療責任者のKathleen Faganは、Revealに対し、モノをより迅速に移動するロボットが導入されると、作業者もそれほど早く物を取りあげたり動かなければならないとし、それらが要因となり作業者の負傷が増える可能性があるとコメントしている。 <文/ロボティア編集部>
ロボティア●人工知能(AI)、ロボット、ドローン、IoT関連のニュースを配信する専門メディア。内外の最新技術動向やビジネス情報、ロボット時代のカルチャー・生活情報をわかりやすく伝える。編集長は『ドローンの衝撃』(扶桑社新書)の著者・河鐘基が務める。
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