日本学術会議問題。官邸前で可視化される法治国家の崩壊

もはや法治国家ではない
日本学術会議への違法な人事介入
菅野氏は自身のツイキャスでの中継やラジオ出演などを通して、こういった趣旨のことを繰り返し語っている。
「任命拒否は学問の自由の侵害という側面もあるが、それ以上に、菅政権が法に反した人事介入を堂々とやってのけた点にある」
日本学術会議に何か問題があるのであれば政権が法に則って対処するのが法治国家だ。その点、日本学術会議法が定める「推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」(第7条)について、逆に推薦に反して総理大臣が任命を拒否できるとする法解釈すらも存在しない中での任命拒否は、理由が何であれ法に反している。
私は菅野氏の主張や説明をそう理解し、賛同している。言論ではなく官邸前でのハンストという行動に走り、不特定多数に向けて「応援してますと言うよりも、お前自身が戦え!」と毒づく彼の危機感も理解できる。菅政権の行為は学問や学者にとどまらず法そのものを殺すからだ。
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