ロックダウンを経てイギリス社会はどう変化したのか? 100日間、生活を記録していた入江敦彦氏が振り返る
私の不安を宥めてくれたロックダウン禍での「日記」
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専門家でもないのに、したり顔で自分の主張を吹聴するのはやめよう。「そうであってほしい」都合のいい資料で判断せず信用に足る報道や論文を見極めよう。自分の目で観察したことだけを書こう。心掛けたのはそれだけ
ロックダウン禍の日記で伝えたかった「まいんだぎゃ」……って何??
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もう日本では常識だろうが英国では各駅に消毒ジェルの自動ディスペンサーが設置された。こういうのは直ちにかっぱらわれるお国柄だがさすがに悪党も手を出さない。コロナが公徳心をささやかに向上させているのか

先日、世話になっているカフェの店主が店先のスペースでサプライズBDパーティを開催してくれた。30人近くが間隔を気遣いつつ移動しながらお喋りに勤しむ様子は、ちょっと社交ダンスの会場みたい。自然に顔が綻ぶ
入江敦彦(いりえあつひこ)●1961年京都市上京区の西陣に生まれる。多摩美術大学染織デザイン科卒業。ロンドン在住。エッセイスト。『イケズの構造』『怖いこわい京都』(ともに新潮文庫)、『英国のOFF』(新潮社)、『テ・鉄輪』(光文社文庫)、「京都人だけが」シリーズ、など京都、英国に関する著作が多数ある。近年は『ベストセラーなんかこわくない』『読む京都』(ともに本の雑誌社)など書評集も執筆。その他に『京都喰らい』(140B)、『京都でお買いもん』(新潮社)など。2020年9月『英国ロックダウン100日日記』(本の雑誌社)を上梓。
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