「マイナポイント」開始! マイナンバーカードとしたたかに付き合う法

マイナポイントってどうやって貰うの?

 得するためには、まずはマイナンバーカードをもらう必要がある。次に、もらったマイナンバーカードと、手持ちのクレジットカード、ICカード(電子マネー)、PayPayなどのQR決済の一つと紐づけし、来年の3月末までに、2万円分のチャージ、もしくは、クレジットカードなら利用をすることが必要だ。これで、上限の5000円分のマイナポイントがもらえることになる。つまり実際のマイナポイントとは、PayPay5000円分だったり、クレジットカードのサービスポイント5000円分だったりするわけだ。  では最初にマイナンバーカードの取得方法を説明しよう。  今、一部のコンビニや役所などに、マイナンバーカードでマイナポイント、お好きなキャッシュレス決済で使えるポイントが上限5000円分もらえちゃう!というA4版の冊子が置いてある。派手なレイアウト、ピンク色の冊子でまるでカード会社の広告のように見えるのだが、ちゃんと下の方には総務省、内閣府と書かれている。また、日弁連の抗議を意識しているのか、小さくこうも書かれている。 ”マイナポイントの利用は安心・安全です!! 電子証明書を使うので、なりすましなどの悪用は困難です。国が買い物履歴などを収集・保有することはありません”  しかし、悪用は困難とはあっても不可能と完全否定はしてくれてないし、買い物履歴を収集・保有することはありませんとあっても、できませんとは書いてない。これでは、不安の完全払拭とは言えない。  このマイナポイントの冊子を開くと、マイナンバーカードの取得から、マイナポイントの獲得方法まで書かれている。マイナンバーの申請書類も封入されているので、見かけたら家族の人数分もらってきて欲しい。

申請時の注意点

 さて、まずはマイナンバーカードの取得を役所に申請しなければならない。その方法はいくつかあって、例えば、2015年(平成27年)10月以降に各家庭に送られた各人の個人番号と基本4情報(氏名、住所、生年月日、性別)が書かれた通知カードとともに送られた、個人情報カード交付申請書があれば、スマートフォン、パソコン、郵便に加え、町にある民間の照明用写真機の中でWebにつながっているものからも申請ができる。5年前のことですでに紛失している人もいるだろう、それなら、コンビニや役所にあるこのパンフレットに封入してある送料無料の申請用紙に必要事項と顔写真を添付して郵便ポストに入れるだけだ。パンフレットがなければ、ネットでダウンロードもできる。申請そのものは決して難しくはない。  ただ、申請するときに注意したいことがある。申請が不受理となり戻ってくる原因の約8割となっている顔写真の問題だ。写真が役所の基準通りに撮影されている必要がある。写真は、真正面を向いていること、背景がないこと(=無地。きっと白色かそれに準ずる色が望ましいと思われる)、サングラス、帽子などで顔を隠してないこと、他にも、顔の一部に影ができてない。歯を出すなど大きく笑顔を作り正常時の顔と相当異なるものはダメ、ピンボケや手ぶれなどのある写真などはダメというように、いろいろとはねられる条件がある。きちんとホームページなどで顔写真のルールを確認して欲しい。子供の分も申請して、5000円得しようとするのなら、子供の写真も必要だ。じっとしてられない乳児などの申請をするときには、白などのシーツの上に寝かせ、子どもが正面を向くチャンスを狙って撮影しなくてはならない。大変だ。  こうした難関を突破して申請できたとする。1ヶ月ほどすると役所から交付通知書が届く。2ヶ月ほどかかることもある。この通知書と必要書類を持って役所に出向いてマイナンバーカードを受け取ることになる。  カードの受理は本人が出向くことが原則となっている。乳幼児などのカードの受け取りも親が乳児本人を連れて出向く。さて、ここで調べて欲しいことがある。自分の住民票のある役所は果たしてこのマイナンバーカードをどんな時間帯で渡してくれるのかということだ。自治体によっては週末などにも交付してくれるところがある。それを確認して欲しいのだ。なぜなら、5000円得するためにアルバイトやパートを休んで出向く人は、その価値があるかを考えてもらいたいからだ。
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紐付けるキャッシュレス決済の選択も重要
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