①分散型取引所
DEX=Decentralized Exchange
最も効率的なユーザー同士の売買・交換を実現する非中央集権の取引所。「Uniswap」や「Curve」などが代表例。
②レンディング
仮想通貨の貸借サービス。借り手は金利を支払い、貸し手は金利を受け取れる。
「Compound」が圧倒的シェアを握る。
③ステーブルコイン
米ドルなどの法定通貨と価値を連動させたトークン。USDTが老舗だがUSDC、MakerDAIなどさまざま。
なぜ、ETHが爆騰しているのか? 「DeFiトレーダー」を名乗るカナゴールド氏は「配当期待」をあげる。「投票券なので、票をまとめれば『ガバナンストークンに配当をつける』という提案も可能で、容易に可決させることができます。議決権のある株と同じですが、元が無料で配布されたものだけにSEC(証券取引委員会)の力を持ってしても、その流れを食い止めることはできないでしょう。」
では、どうやって、このバブルに乗ったらいいのか?
「簡単なのはイーサリアムを買っておくこと。仮想通貨の基軸通貨はビットコインでしたが、DeFiの基軸はイーサリアム。DeFiが盛り上がればイーサリアムの値上がりが期待できます」(田中氏)
すでにまとまった仮想通貨を保有する投資家なら、DeFi系サービスを利用してトークンの配布を受けてみるといいだろう。
「’17年のバブルのときは、プロダクトもサービスも実現していない状態でトークンを発行して資金調達するICOが横行しましたが、DeFiではすでにサービスを提供している事業体がトークンを発行するかたち。サービスに対する監査報告書などを読み込むことができるならば、投資するリスクを抑制することも可能」
こう話すカナゴールド氏は、「LIEN」というステーブルコインやDEXを組み合わせたプロジェクトに注目しているという。一方で、田中氏は「Curve」というDeFi系サービスを利用して、そのガバナンストークンの「CRV」をゲット。「当初の価格が高騰しすぎたこともあってCRVの売買価格はじわじわと下がっていますが、イールドファーミングでは十分なリターンが得られている」という。このほか、上場したガバナンストークンを取引所で購入する方法もある。ただし、トークンの見極めを失敗すると大損する可能性がある点には要注意。
「『YAM』というトークンは配布直後30ドルから150ドルへ急騰したものの、プログラムにバグが見つかって実質価格が一瞬でゼロになりました」(カナゴールド氏)
ハイリスクでも、リターンは無限大。これぞ仮想通貨、という醍醐味を味わいたい人はお試しを!