「内ゲバするぐらいなら、政党助成金なんて全額国庫に返せばいい」とぶち上げた玉木氏にはいま、
「おとこらしい」「おとこの正論」「おとことして、いさぎがいい」との「称賛の声」が、ひきもきらず寄せられている。
そして、「立憲民主党と合流せず、新党を立ち上げることこそ、おとこの花道だ」と、新党路線を歩もうとする玉木氏を支持する声が、
普段は自民党を支持している人や、あるいは維新を支持しているような人から寄せられている。彼・彼女たちには「
おとこの意地」を貫き、「
おとこのケジメ」をつけて、「
おとこの花道」を通り、「
おとこをあげ」た玉木雄一郎氏は、「
おとこのなかのおとこ」に見えるのだという。
「私たちは、公正で透明な社会システムを通じて、人間の営みと基本的人権を尊重した自由な社会を構築します。私たちは、あらゆる差別に対し、断固として闘います。私たちは
性別を問わずその個性と能力を十分に発揮することができるジェンダー平等を確立するとともに、性的指向や性自認、障がいの有無、雇用形態、家族構成などによって差別されない社会を構築します。」
合流新党の綱領案には、こうある。
「おとこの意地」を貫き、「おとこのケジメ」をつけて、「おとこの花道」を通り、「おとこをあげ」た「おとこのなかのおとこ」玉木雄一郎氏と、「私たちは性別を問わずその個性と能力を十分に発揮することができるジェンダー平等を確立する」との綱領を掲げる合流新党は、 なるほどたしかに、「理念が合わない」。
<文/菅野完>
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