在宅勤務でダダ下がりのモチベーション。わずか1分で高められる、ある方法

 筆者は自分や相手のモチベーションファクター(意欲を高める要素)を見極めて、リーダーシップスキル、ビジネススキルをその場で高める演習プログラムを実施している。参加理由を聞くと、そもそも「自分や相手のモチベーションを高めたい」と答える人が多い。

1分間で着実にモチベーションが上がる

モチベーションが上がらないイメージ画像

photo via Pexels

 参加者にモチベーションを上げるために実施している方法を聞いてみると、さまざまな取り組みがあがる。挨拶をする、気軽に声かけをする、誉める感謝する、到達地点の姿をイメージする、体を動かす休む……。いずれも、モチベーションファクターを上げるために役立つ方法だ。  そんななか、過去の演習参加者の75%が、わずか1分間でモチベーションを上げることができている方法がある。それも特別な準備がいらない、すぐにでもできる方法だ。  その方法とは、これまでの人生で最もすばらしく感動的だった出来事を思い出して書き出し、他の人と共有する方法だ。5分、10分と、あれこれ考えることは必要ない。むしろ、あれこれ考え始めると逆効果だ。1分間で書き出すことが肝心だ。  実際に試していただいた人に、なぜ、この方法がモチベーションレベルを上げることに役立つか考えてもらうと、次のようなことに気づいていただいた。  ・これまでの人生で最もすばらしく感動的だった出来事ほどポジティブなことはないので、ポジティブなことだからモチベーションが上がる。  ・思い出したり、書き出すという行動そのものが、モチベーションを上げる。相手がいれば、相手に話すとさらにモチベーションが上がるというように、行動すればするほどモチベーションが上がる。  ・自分の書き出した内容を相手に伝えたり、相手の書き出したことを共有することが、モチベーションを上げる

ネガティブ要素に近寄らないよう注意

 何も難しいことではない。ポジティブなことを思い出したり、書いたり、話したり、読んだり、聞いたりすれば、モチベーションが上がるという単純な原理だ。ポジティブなことを思い出すことだけでもモチベーションが上がるが、それを書いたり、相手に話したり、相手のポジティブな話をするというように、行動をすればするほど、モチベーションが上がりやすいし上がり幅が大きくなる。  だとすれば、職場で、メールでも電話でも、ネガティブのネの字も出さずに、ポジティブなフレーズを使えば、自分も、相手も、ひいてはチーム全体も、モチベーションが上がることになる。
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落ちたモチベーションを上げるより、キープするほうが楽
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